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穴を掘ってみたら、ダンジョンに着いた  作者: コネ:ケミ
第三章 ダンジョンに着いた
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19

「きれいなところだね。この玉いくつかもらっていこうよ」


 見とれている二宮さんに声をかけて、四個ほどビー玉より少し大きい玉をポケットに入れる。


 そんな彼女が、ふっと緊張した表情を示した。

「なにかいる、カサコソ、ピョンピョン音がする」


 えっ? と思って耳をすましたが、俺にはわからない。


 柵の切れ間から二宮さんが外側の草原に出て行く。俺はあわてて追いかけた。


「あっ、親分スライムがいる!」 


 二宮さんが指差す方向、草むらには数匹の親分スライムがいる。咄嗟に二宮さんが身構えた。


「大丈夫だよ。ここの親分スライムは俺たちに好意を持っているから攻撃はしてこないよ。洞窟のスライムとは少し違うみたい。今から思うと、気のせいかもしれないけど、洞窟のスライムは消してくれって言ってたような気がする」


「へんなの。同じスライムでも違うのね。でも、なんでそんなこと、わかるの?」

 振り向きながら尋ねる。


「なんとなくわかるのさ。もしかしたらミケからもらったチカラなのかもしれない」


「私がもらったのは、たぶんネコのチカラだと思うのよね。【猫の手】があるから。でも、みやじくんのもらったチカラってよくわかんないね」


「うん、そうなんだよね。自分でもよくわからない……」


 今わかっている俺のチカラは、


 #洞窟のマップがわかって、親分スライムのいる場所や転移陣のある場所がわかる。

 #スライムの気持ちが少しだけわかる。←今気がついた


 もらったチカラはスライム関係かもしれないけど、確信はない。洞窟のマップはスライムとも関係ない気もするし。そのうちなにか、わかるだろう。


 俺たちは親分スライムが飛び跳ねる中、先の林まで、草原を歩く。



 草原にはときどき落とし穴があるという。


 そんなことを書いた小説を以前読んだことがある。

 

 ここの草原に、落とし穴なんてないよね?







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