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穴を掘ってみたら、ダンジョンに着いた  作者: コネ:ケミ
第三章 ダンジョンに着いた
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「それじゃあ、今度こそ転移しよう」

 俺はそう言って白メダルを岩の上から拾い上げる。


「なんで転移陣を使うのに料金が必要なのかな」

 二宮さんがつぶやくように言う。


「転移するためにエネルギーを使うからじゃない? 病院とか百貨店とかはエレベーター、無料だけど」


「なるほど、エネルギー代ね。バスとか電車に乗るようなものね。でもなんでその料金がスライムからドロップするの? スライム、寝てるみたいだし」


「うーん、スライムってお金持ちなのかな。まあ、地下の世界、ダンジョンに行けば、なにかわかるかもしれないね」


 そんな会話をしながら転移陣の中に二人で入った。


 闇の自由落下に身をまかせたしばらくのちに、俺たちはあの広場にいた。ポケットの中の白メダルを確認すると四枚になっている。

 思ったとおり、転移陣を起動するには白メダルが必要だということがわかった。


 二宮さんとそのことを確認したあと、彼女に一枚白メダルを渡して置くことにした。万が一、はぐれてしまったら一人で帰れるようにだ。


「一緒に行動するからはぐれることはないと思うよ」


「俺もそう思うけど、念の為だよ」


 今のところ持っているだけの短刀より彼女の【猫の手】のほうがはるかに強い。俺が守ってもらっているんだから、はぐれないようについていくよ。


 広場は変わらず薄く霧がかかっている。頭のマップも働かない。


「まずは付近を歩いてみようか」

 そう言って二人で歩き始めた。


 方角もわからないし、放射線状に道があるので適当に一つを選んで歩いてみる。


 囲んでいる石塔を抜けると、腰ほどの高さの柵が見えた。そのとき、


「「おおーーっ」」


 二人で声を上げてしまった。


 その柵は幅が50センチほどありそうだが、柵の上にきれいな透明の球体がまばらにのっている。

 全体像は見えないが、どうも柵は石塔を含めた広場をぐるっと囲んでいるようだ。そして透明の球体もずっと柵に沿ってたくさんみることができた。中には透明のものだけではなく赤や黄色、緑や紫色など、色のついた球体もわずかだがある。


 まるで宝石のようだ。


 霧が晴れたら、きっと壮麗な広場なんだろう。












お読みいただき、ありがとうございます


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