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17話 模擬戦(後編)

 ギルマスのルナからの提案で、模擬試合をすることになったヒビキ。不良冒険者4名中、3名が戦姫エルルの手によって倒された。残るは、リーダー格のボギー1人だけとなっていた。


 ――――


「あれ?いない…。」


 先ほどまで居たはずのボギーの姿がいつの間にか見えなくなっていた。


Kan!


 急激な音に驚き、慌てて振り返ると、シノブとボギーが激しい戦闘状態に入っていた。ボギーは俺の正面突破を諦め、奇策で俺の首を狙って来たのだ。しかし、シノブは彼の思惑を読み、阻止することに成功したのだろう。


(それにしてもボギーの奴、いつの間に…。全く分からなかった。)


(団長。それは、そいつのスキルによる結果よ。)


(ナビィか。なるほどね、まだそういう特殊能力は見たことがないからな。そういうことなら…。)


 再び鑑定アプリでステータスを確認する。真名によるアプリの起動を行い、画面に二人の姿を表示させた。


名前 シノブ

年齢 20歳

性別 女性

種族 人間族

ランク N ( ノーマル )

ジョブ くノ一

レベル 100 (MAX)

HP 450

MP 220

AT 310

MAT 256

DEF 180

MDEF 196

DEX 400

INT 220

AGI 400

スキル なし

説明 東方国の忍。非常に真面目な性格をしている。スキルはないが、潜入や暗殺は得意。


名前 ボギー

年齢 22歳

性別 男性

種族 人間族

ギルドランク D

ジョブ アサシン ( SR )

レベル 24

HP 122

MP 41

AT 118

MAT 49

DEF 87

MDEF 92

DEX 121

INT 103

AGI 134

スキル シャドーウォーク

説明 自分の能力ありきで、大した努力もせずにここまできた男。ヒビキを目の敵にしている。密かにルナに恋心を持っている。シャドーウォークは、闇に紛れて敵に気づかれない様に移動するスキル。隠密能力に長けている相手には効果が弱まる。


 やはり、ボギーはアサシンのジョブを持っていたのだ。彼が先ほど突然姿を消したのは、隠密能力「シャドーウォーク」を使用したからだろう。


 アサシンのジョブは、魔法使いと並んで、稀有なジョブの一つである。ボギーがそのジョブを持つというのは、勿体ない話である。


 ボギーのステータスは、俺や一般の人と比べるとかなり高い。その理由は、SRジョブを持っているためだと思われる。しかし、レベルカンストしたNキャラの戦姫と比べると、数値の差が大きく、及ぶところではなかった。


「本気で来いよ!」


 まだ余裕のボギー。その表情は、自分の能力による自信の表れなのだろう。


「私が本気を出したらすぐに終わってしまいますわよ。」


「ほざけ!」


Kan!Kan!Kan!Kan!


 二人とも木製のナイフ両手に持ち、器用に攻撃を繰り返している。かなりの速さの斬撃の応酬で、互いの剣先を追うのが難しい程である。


 やがて、シノブは、攻撃のペースを上げ始める。


「くっ!」


 一時は余裕ぶった微笑を浮かべていたボギーの表情に、ついにその油断が消え去り、脈々と続く攻撃にやっとついていけるように見えた。周囲の目にも明白なことであった。


Karan!


 ボギーが手に持っていたナイフは、シノブの猛攻によって弾き飛ばされた。そして、シノブの剣先がボギーの目の前で止まった瞬間、ボギーは静かに両手を上げて降参を認めた。


「そこまで!試合終了だ。」「勝者、ヒビキ!」


「ウォー!すげぇー!」「信じられない!どちらの子もメチャメチャ強えぇ。」「凄かったな。」「ああ。凄かった。」「あのさ、賭けだけどさ、やっぱりチャラで…。」「ヒビキって奴は何もしてなくね?」「ああ。俺も思った。」「いや、あれは召喚だ。召喚士なんじゃ。」「召喚士は、SSRだ。そんな話は聞いてないぞ!」「ヒビキー!いい試合だったぞ!」


 試合終了後、多くの観客たちから喝采が巻き起こった。私自身は、あまり素晴らしいプレイを見せることができなかったが、多くの方々に喜んでいただけたようで、ひとまず安堵した。


 そんな中、2階からルナさんが降りてきて、選手たちに声をかけた。


「みんなお疲れ様!勝者は、文句なしでヒビキ君ね!」「あなた達4人は約束通りGランク降格よ。でも、いい試合だった。今度は悪巧みに時間を使わずに、自分の成長に時間を費やしなさい。」「怪我した人は救護室で手当てを受けてね。」


「はい…。」


 4人は、肩を落としながら訓練場を後にした。その後ろ姿からは、やるせなさがにじみ出ている。そして、ボギーは、俺の前を通り過ぎる際、声を掛けてきた。


「お前、すげぇ奴だったんだな。今まで馬鹿にして悪かった…。」


 そう言って去って行った…。


 4人組と入れ替わる様にして現れたのが、侯爵様とララーヌ様だった。


「いやー!ヒビキ君。凄かったよ。お見事だったね。」「ヒビキ様。見事な勝利でした。おめでとうございます。」


「ありがとうございます。」


 お二人に労いのお言葉を頂き、その後ルナさんと今回のことについてお話してからギルドを後にした。


(ピロリン!)

(レベル上がったか。)


名前 ビビキ

真名 北条 響

年齢 18歳

性別 男性

種族 人間族

ジョブ スマホマスター

レベル 14 → 15

HP 38 → 40

MP 18 → 20

AT 23 → 25

MAT 18 → 20

DEF 18 → 20

MDEF 18 → 20

DEX 23 → 25

INT 28 → 30

AGI 18 → 20

顕現コスト 20

スキル スマホ召喚 ・ 異能アプリ ・ スマホフィルター ・ 戦姫解放 ( レア )・ 通販サイト ・ 情報共有


(おぉ、あいかわらず微妙な上昇だが、上昇値が1から2になったのは良かった。レベル15が節目なのか…。それでもボギーのステータス見た後だとヘコむなぁ。でも、新しい能力増えたー!情報共有はわかるが、通販サイト!?なんじゃこりゃ?後で、部屋に着いたらチェックしてみよう。)


 俺は、戦姫を引き連れてギルドを出る。そのまま宿屋の銀月へ戻るつもりである。


 帰り道、銀月の近くでアマーシャさん見かけた。以前、アマーシャさんに助けて貰った場所の近くである。アマーシャさんは、俺の姿を発見すると、こちらに近づいて来た。何か話でもあるのだろうか?


「やあ、ヒビキ君。」


―――― to be continued ――――

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