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エジンside


もうボクは疲れた…精神的に…。アレンさんはたくさん買い込んだ…そして膨大な金額…え。金銭感覚おかしいの?この人?って目を疑った。布を買う量も凄かったけど、ほんとに凄かったのは、食料品と農業に使う種を買う量だ。

1つの食品を数十個買うという爆買いだった。

ボクは目から目ん玉飛び出そうになったよ?!

気持ち的にね?!

そんなこんなで、アレンさんが無理やり圧でボクを黙らせた転移(テレポート)ってやつで、(シェルター)に帰宅した。

帰ってみると…


「エジン!!!おかえりなさい!!」


「ねーちゃん!ただいま!!」


「遅かったな。お帰り。」


「すみません。エジン君を連れ回してしまいました。それとお姉さん初めまして。綺麗な方だね。エジン。」


「ははっ。いいんだよ。」


クラーガさんは嬉しそうに答えた。

そして、アレンさんがねーちゃんに挨拶する。

ただし挨拶の仕方が…え?何?ボクのねーちゃん口説いてんの?


「は、初めまして…あたしはフィーナ…へ?綺麗な方?」


「うん。へぇ〜お姉さんフィーナって言うんだ。可愛い名前だなぁ。俺はアレン・スコッティ。別世界から来た住人。宜しく御願いします。」


「…よ、宜しく御願いします…/////」


待って?!

ねーちゃんが、女になってる?!

ボクより歳下なんだよ?!2歳も!身長は若干負けてるけど…!!


「それじゃあ、挨拶も済んだことだし…台所貸してください。良いですか?」


「全然構わないよ。好きに使って!」


「フィーナさん、ありがとう。」


「あたしの事はフィーナって呼んで!むず痒いからさ!」


「分かりました。じゃあ、フィーナで。」


「あ!敬語も要らないよ!」


「そう?じゃあ…敬語なしで。改めてありがとう。宜しくね。」


ねーちゃんが…ボクのねーちゃんが…。

おかしくなってる…。


「宜しく!アレン!」


そう言って2人はキッチンに立った。

仲良さそうに、料理をしている。

材料は…パスタに卵、生クリーム…ベーコン、ブラックペッパー…。

この材料は…ボクでも想像がついた。

仲良く、ねーちゃんとアレンさんが作り上げたのは

カルボナーラだ。


「すごく美味しそう……」


ベーコンがたくさん入っててさらに濃厚そう…。

しかもチーズもふんだんに使ってるようだ。

カルボナーラは、ボク達の食卓へと並べられた。

そして皆で頂く。


「「「頂きます!」」」


「頂こう。頂きます。」


そして、濃厚なソースとチーズをパスタに絡ませて食べた。

言葉にできない感動が口いっぱいに広がった。


「おいじぃ……うぅぅぅぅぅ…」


もう涙を流していた。

こんなに…美味しいの食べたことない…。

一言で表すならボクは今…幸せだ。

ねーちゃんも泣いていた。

クラーガさんはとても美味しそうに食べていた。

作った本人アレンさんは、『懐かしーこれこれ〜!』と言いながら食べていた。

そうして、贅沢な夕食は終わりを告げた。

あ。因みにお代わりを沢山した。

アレンさんが、お代わりあるから何なりと行ってねと言うのでボクはすんなり甘えた。こんな機会滅多にない…!と。

後でアレンさんが虎のぬいぐるみにご飯をたくさんあげていた事をボク達は知らない。


────

───

──


ひと段落がついた頃。

アレンさんが仕事だ仕事〜と言い、寝室にお邪魔するねと断りを入れてから勝手に入った。あれ?パスコード…。

勝手に解除されてる…前から思ってたけど一体…何者……!?

それから数十分も経たないうちに出てきた。


「みなさん出来ましたよ〜いい感じだと思う!他にもしなくちゃ!」


なんて言って、風呂場とトイレと洗濯機がある場所へ行って数分で戻ってきた。

ボク達はポカンとしていた。

この人…さらに何をしたんだってね。

それから、アレンさんの言う通り確認しに行けば大変なことになっていた。


✡✡✡✡✡



アレンside


早速出来上がった物を見せる為に、

3人を寝室へと連れてきた。

今までは病室のようなものだっけれど、打って変わって

ちゃんとした部屋にした。

3人用のふかふかなベット。

ふかふかにする為に綿を購入しておいた。

それに、あの3種の生地を使って布団を作った。

誰のベットか一目瞭然だよね!

そして、極めつけ俺が頑張ったのが、ある次元空間を作り出した。

そこは、少し狭いけれど野菜を育てたりすることが出来る空間を作った。

クラーガさんのベットの右壁には俺が最初あの家で出てきた時に持ってきた本棚を使用。

そこにある1冊の本を引くと扉が開く仕組みになっている。

開くというより、消えるの方が正しいかもしれない。

その先は真っ暗闇だけど、入ってみれば明るい部屋に出る。

そこでは、スラン達に作ったどんな季節の野菜でも育てられる

場所をモチーフに作った。

因みに成長も早いようにしてある。必ずどんなに日数のかかる野菜や果物でも3()()で取れるようにした。

既に肥料は撒いてある。あとは水を適量まくだけ。

その事も説明したら、3人は黙っていた。

というか、放心状態??

トイレとかお風呂場とかも綺麗にしておいた。ここはただ、綺麗にしただけ。

やりたいことはやった!

まぁまだ、やろうと思えばできることはあるんだけどね。

これ以上はやめておこうかな。


「あの…なんて言ったらいいか…」


最初に口を開いたのはフィーナだった。


「うん…ボク…なんとも言えない…で、でも…このベット…ふかふかして…る!!」


「あたしの好きな柄使ってくれてるし…。」


「すごい寝心地が良さそうだ。有難く使わせて貰おう。」



とりあえず喜んで貰えたようだ。

良かった良かった〜。

そして、お風呂を借りたして…さぁ寝よっとって

椅子に座りながらって考えて…ふと思い出した。

俺…元の世界に戻らないといけなかった!!!

それに皆とはぐれてたし!!

でも、ひとつ確かなのはみんなの気配が各地でしていること。

1番近いのはラッセルとカレンかな。そんな感じがする。

コウとネロとシャドは遠いような…感覚がある。

ね、ライシン?


『そうだな。』


明日はラッセルとカレンに会いに行くか。

元気にしてるといいけど。俺は呑気に考えていた。






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