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ラッセルside


苦しい…ただこの手だけは…離せん…絶対に絶対に…!

そんな思いから目が覚めれば…


「パパァ!この人、目を覚ましたよ!!」


「起きたよ!起きたぁ!!!」


「あ、でもこのお姉ちゃんまだ寝てるね。」


「大丈夫かな?」


「かな?」


オレを取り囲む、可愛い可愛い子供達がおった。


「おう!そうかいな!起きたんかい!」


ん…なんや…俺の話し方に似てるやつがおるやんかいな…。


「えっと…なんやここ…」


「なんやここって、おっちゃんの家や!兄ちゃんと、姉ちゃんアンタら2人がおっちゃん家の井戸から浮かんできた時は心臓止まるかと思ったわ!!人殺す気かいな!!」


「す、すんません…大変お世話になったみたいで…。」


「まぁ。ええんや。でも、アンタら見たことも無い格好してるし、そもそも瞳の色もちゃうし…というかどこから来たんや??」


「え…どこからって…遺跡やけど?あ。そうや!!ここはあれか?ウォルギンの街の近くか?!」


水に流されたからもしかしたらと思って聞いてみたんやけど…


「うぉるぎん?なんやそれ?おっちゃんは知らんで?そもそもここはヒノクニのヒガシノ都市や。」


「ひのくに?の…ひがしのとし?なんやそれ…」


「いや。何やそれ言いたいんは、おっちゃんのセリフやからな?!」


「そ、そうや!カレンは?!」


「情緒不安定やな。話聞いてたか?隣で寝とるやろ?」


「ほ、ほんまや…堪忍な…おっちゃん…」


「はは!ええんやええんや!!」


バシバシとオレの背中を思いっきり叩いてきた。


「ゲホゲホ!!」


「ん?何や?ゲホゲホ言うて。大丈夫かいな?」


おっちゃん!アンタの仕業や!!

自覚してない分タチ悪いな!!!!


「そうやそうや!あんちゃん、なんて名前や?」


「あ、忘れてたわ。ラッセル・ドレイド言うんや。よろしゅうな!!おっちゃん!」


「ラッセルでええんかな?」


「そうそう!ラッセルって呼んでーな!」


「分かった!ほんなら、ラッセルって呼ぶわな!あ、自己紹介遅れすぎたけど、数時間前…浮気がバレて丁度、締め殺しにあいそうになった時に運良くあんちゃん達が井戸から出てきてくれたから俺の命救われてん!おおきにな!あ、因みに18人の子持ち、ギガンティックダディやで!!よろしゅうな!」


「ちょっと!おっちゃん!今サラッと、浮気って言わんかったか?!それはあかんで?!何考えてんねん!!そこに正座せぇ!!!!!!!」


凄い剣幕でオレはおっちゃんに怒鳴り散らすと、

おっちゃんはチョコンと正座して座りよったから、

尽く、何時間もかけてこっぴどく叱り倒してやった。

その後の、おっちゃんはというと…。


「ギブ………アップ………」


と、一言残して…この世を去りま…倒れはった。

その後に、おっちゃんの奥さんである人が、とても

感謝してくれはった。

大したことはしてへんけど、おっちゃんがここまで(反省)なるのは初めてなんやて。これで少しは懲りてくれるといいわね…と

言ってはったけど 、もう次はないでとおっちゃんには脅しに脅しをかけた。

ホンマにまた浮気しようもんならアレンになんか作って貰おうと思ってる。あれ?ちょっと待ってや…


「そうや!!!アレンとはぐれて…その上知らん世界に来てもうたんやったー!!!!」


オレの叫び声はヒガシノ都市に、響いたとか響いてないとか。



✡✡✡✡✡✡


アレンside



ま、眩しッ…!!

そう思っていたのも一瞬だけで、

目を開ければ…なんだここ…??

はえ??

え?!日本?!

だって俺が見たことあるものがいっぱいある…!!

凄い!!!なんだあれ?!

街の空はガラス張りの様なドーム状になってるし、

その中に標高が高いビルや建築物が立っている。

それに、俺が知ってる車は宙を浮いてるし(ただしタイヤがない)

見た事のない動物を連れた人達が、俺が知ってるアスファルトじゃない道を歩いていた。

更に驚いたのが服!

奇抜なゴーグルをかけたサラリーマンらしき人物だったり、

妙な丸い機械を連れた子供…

おじいさんは変わったスーツを着て誰もが悠々と歩いていた。

こんなの…未来都市みたいじゃん…。

ていうか…ここはどこだよ。

全くわかんない…俺のいた遺跡どうなっちゃったんだ…?

そもそも…皆とはぐれて全く知らない世界に飛ばされるとか聞いたことないんだけど…!!

至る所を探索してみたい気持ちはあるけど…

俺にとったらこの世界は危険かもしれない…何とかして

情報を集めないと…。

そんなこんなで歩き続けて…30分。


「ここは公園か…?」


へぇ……公園はあるんだ。

あたりを探索していると……ん?

ライシン、気づいたか?


『あぁ、気づいた。』


「物騒だね…この世界。」


『あぁ。』


「1人を5人で狙うなんてさ?良くないよね。」


『まぁ…そうだな。』


俺試してみたいんだよね。ここでも使えるのか。


転移…!!!


瞬間移動は難なく使えた。

そして、5人。一気に気絶させた。

かかった時間は3秒程。


「1人を」


バシッ…!!


「うぐっ…?!」


転移!!


「5人で」


バシッ!!


「?!?!」


転移!!


「狙うとか!」


バシッ…!!


「カハッ!!」


転移!!


「根性」


バシッ…!!


「ぐふっ!?」


転移…!!


「腐ってんだろッ!!」


バシッ…!!


「ぐふぅ……」


ふぅ…片付いた…。チラッと、狙われてた男を見た。

目が合った。

驚愕した顔に変わった。

あ。この顔は良くない…顔だ。

離れないと…!!


転移…!!!


俺は1番初めに着いた場所に転移した。



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