鎖、氷、足
掲載日:2020/08/31
先に伸ばした
事柄
について
私たちは
話し合うとき
です
先について
話し合う
とき
そのときの
私たちは
なぜ
そうしたのか
ということを
お互いに
腹を割って
話し合わなければ
なりません
私たちの
行く先は
それほど
遠くない
でしょう
それほど
遠くに
あるわけではない
行き先を
目指して
私たちは
進むの
でしょうか
先を
目指して
行くときの
気持ちは
それほど
高揚せず
足並みは
極めて
鈍重
みんな
うつむいてしまっています
元気を
だそうよ
と
誰かが
言っても
無視
私だって
そんな言葉
聞きたくありません
さっそく
一人
逃げました
捕まえに行きませんか
あの
一人のために
全員が
餓え死にする恐れが
ある
というなら
いきましょうか
どこに
姿は
見えない
蜃気楼のなか
私たちは
歩みを止めて
うなだれて
土を掘り続ける
作業を
するものだけ
ここに残して
先を
急ぐ者には
配給券を
与えないことにしましょう
先を
急ぐものには
そんな権利は
必要ないでしょう
私たち
を
見捨てていこうとするものには
私たちが
与えられるものの中から
最も大きな苦痛を選び出して
その肩と首の周りに
からみつく
鎖の音を
聞かせて
あげましょう
あなたたち
の
願い
は
すべて
叶えられた
二度と
あなたたち
に
会うことが
ないように
わたしは
わたしたちは
足の先の痛みを殺して
行く
冷たい
氷は
私に
足に
刺さって
体中に
刺さって
いる




