表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/191

恐怖の拷問

「サード、起きているか」

「起きているよ」

回転扉から執務室に入り紅茶を飲んでいるサードに話しかける。

水路から商会の中に入るのは容易い。一年前に商会の規模が大きくなって手狭になったため、商会の建物を大きくしたのだ。その際に商会に俺とサードしか知らない隠し通路と隠し部屋を作ったのだ。

「それで、こんな真夜中に来ると言う事はそれが原因かい?」

「まあね」

引き摺るのが疲れて背負ってきた暗殺者を放り投げるとサードの目が細くなる。

どうやら、サードも何をすべきか理解したようだ。

「やるのは構わないが……何故、こちらに回してきたのですか?」

「内密に終わらせたいからだ。……どうやら、副業の方に戻ったようだな」

「ええ。取り敢えず、尋問室に運びましょうか」

雰囲気が変わったサードと一緒に回転扉から地下水路に戻り、その近くのレンガを順番に押して扉を開ける。

「そう言えば、尋問を見るのは始めてですか?」

「いや、暗殺者ギルドを潰すさいに本拠地の場所を聞くために拷問した」

「なるほど、それなら見ていきますか?」

「今日中に吐きそうならな」

薄暗い尋問室の蝋燭に灯をともし、尋問室に備え付けている椅子に暗殺者を乗せる。

ふーむ……始めて入るけど、かなり陰湿だな。杭に金槌に鞭に鋸……拷問道具は壁の至るところに置かれている。俺の趣味ではないな。

「服は脱がしておけ」

「構いませんが……まあ、汚れた服を処分するのは面倒ですしね」

サードが暗殺者の服を脱がしている間に扉を閉めにいく。

いくら何でも、悲鳴が外に聞こえたら困るからな。

「ツクモ様。少し見てもらいたいのですが……」

「なにをだ?」

「ちょっとこれは予想外すぎですよ……」

「おいおい……どういうことだ……?」

サードの驚きと戸惑いが隠せない言葉に違和感を覚えて尋問室に戻ると俺も予想だにしなかった現実があった。

暗殺者は女性だった。それ自体は問題ない。暗殺者でも女性くらいは普通にいるらしいからな。だが、これは……。

「何故、ヒューマン(・・・・・)がここにいる」

暗殺者の耳は魔族とはかけはなれ、角や鱗、ヒレのような特殊な部位もなく、見た目の年齢的には十代後半で肉質もとても柔らかい。

見間違えるはずがない。この暗殺者……間違いなくヒューマンだ。この世界に置いて最弱の人種、ヒューマンである事は間違いない。

「……大きい」

「どうかしたのか?」

「何でもないですよ」

女の胸をガン見するサードが自分の胸を触って軽く絶望している。

あー……。まあ、肉体年齢が十二歳くらいのサードにとって乳房が小さい事はコンプレックスのようなものか。……言葉には出さないけど。

「年齢は私が上なのに……背も大きくて胸も大きいだと……!?ツクモ様。今回の拷問は私が徹底的に行います」

「分かった、なら、俺は見ているよ」

怒りと嫉妬に駆られるサードの気迫に押されて俺は壁際まで後退して壁にもたれ掛かる。

さて、後学のためにもお手並み拝見と行こうか。


========

(うっわー、ツクモ様、こっちをガン見しているよ……)

私は背後で無表情でこっちを見ているツクモ様を内心ドン引きしている。

ツクモ様は自分では知らないのだろうけど、かなりのサディストだ。そのため、相手に暴行を加えることに抵抗がない。……まあ、ツクモ様の事だし後学のためにとか思っているんだろうな。

「さて……さっさと起こしますか」

女の脚と椅子の脚を拘束具で縛り付け、両手を後ろの壁に備え付けられた手枷に嵌め、目隠しをつけ、体を背もたれにくくりつけて身動きが何一つ取れない状態にする。

この忌々しい胸を持つ雌牛を徹底的に拷問してやる……!

「起きな……さい!」

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

私は脚立の上に立って金属製の杭を女の手に打ち付けると女が悲鳴をあげて目が覚める。

さて、起こしたところから尋問の開始だ。

「貴女、名前は?」

「言わない……!貴女たちに言うことなんて何もない……!」

「そう言うわよ、ね!」

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

女が私の質問を拒否したためもう一つの手にも杭を打ち付ける。

人と言うのは他の感覚が使えなくなると他の感覚が敏感になる。そのため、今は視覚が奪われているから触覚や痛覚が敏感になっているの。

「それで、言うの?」

「わ、わたしの名前は……ソプラ」

「そう。それで、依頼者は誰?」

「そ、それは……」

「言わないわよね、それなら仕方ない」

私の質問に拒否したため杭を打たれたソプラの両手に溶けた蝋を垂れ流す。

「熱いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

「うるさい」

「がっ!?」

ソプラの悲鳴が五月蝿かったのでデコピンを鳩尾にいれて呼吸を阻害させる。

殴ったらこの女、簡単に死んじゃいそうだもん。脆い種族を相手に尋問するのは楽じゃないんだよね。

「ごほっ、ごほっ……」

「それで、言わないの?」

「言わない……!」

そう、ならもう少し手を加えて……。

「お前はどうやってこの国にきた」

手を加えようとした瞬間、ツクモ様が言葉を発した。

確かに……それも気になるところよね。

「密航……皇子をヒューマンが殺せば戦争が起きるから……」

「なるほど」

ツクモ様はソプラが言った内容に納得する。

戦争ねぇ……。全く、ヒューマンどもは私たちに勝ち目があるのかしら。勝ち目が無いのに戦争するなら、アホかバカでしょうね。

「続けても良い?」

「良いぞ」

ツクモ様から了承をもらって拷問を再開する。

「それで、さっきの質問の答えは?」

「言わない……!」

「そう、なら……」

私は部屋の隅から保管していた木の枝を脚に突き刺す。

「いっ!」

「さて、脚に何本刺さるのかしらね」

女の反応を待たずに太ももに木の枝を突き刺していく。

ちなみに、この木の枝ちょっと脆くて刺したら先の方が少し砕けてしまうのよね。まあ、そのお陰で痛みが継続するのだけどね。

「十本と言ったところでしょうか」

「はぁ……はぁ……」

「じゃあ、折っていくね」

「っ!!」

ソプラが息を飲んだ瞬間、木の枝を根本だけ残して折っていく。

木の枝何て、拷問をするさいに邪魔になるし、根本だけ残っていれば充分拷問に使えるのよね。

「いっ……!」

「それじゃあ、そろそろ本番に行くか」

「う……そ……」

「あー……死なすなよ?俺は帰るから」

「分かってますよ」

ツクモ皇子が眠そうに眼を擦って外に出たため私は口に笑みを浮かべる。

ツクモ様が帰ってくれて助かった。ここからの拷問はかなりエグいからね。人に見せるのはあんまり好ましくないのよね。

「夜は長いからたっぷりやろうね」

「い、いや……!」

私は恐怖に体を震わせるソプラの顔を撫でる。

さあ……本番の拷問を始めましょうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ