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ハーフエルフの少年  作者: リンネ
33/38

第33章 お絵かき

「これで安心して船が出せる!ボウズ、さすがSランクだ!んで、そっちのちびっ子は?」


「ちびじゃない!ボクはリーフ!それにおじさんとそんなに身長変わんないじゃん!...ちょっと負けてるけど」


あれ、このセリフなんかボクが思ってた事と同じだ。

っていうか言っちゃうんだ。


「ガハハハ!すまん!」


「リーフが来たおかげで討伐できたんです」


「ほーやるじゃねぇか!どうだ、冒険者登録してみっか!」


「じゃあおねがいしま〜す」


これでリーフも冒険者か。

エルフの冒険者なんて滅多にいないもんね。


「このギルドで冒険者登録なんざ何年振りかな。

よっしゃ、ギルドマスター権限でAランクから登録してやろう!」


「いきなりAランクにゃ!?」


「すげぇなリーフ。っていうかそんな勝手でいいのかよ」


「実力はあんだろう?なら構わねぇさ!あと船だったな!こいつを船着き場の受付に渡せば乗せてくれるはずだ!今は準備中だからよ、明日以降の出航だ!」


紹介状を渡された。

やっぱりこのおじさんテンション高いよね。

何はともあれ、これで大陸を移動できる。


「さて、どうする?レナート」


「宿とったら自由行動でいいんじゃないかな?」


「にゃらアタイは市場のお魚見てくるにゃ!」


ヘレナ、目がハートになってる。

魚好きなんだ。


「いいな!んじゃ俺も行く」


「ボクはレナートと一緒にいるよ」


「え?ボクと居ても退屈だと思うけど」


「いいのいいの!」


何がいいのかわかんないけど、本人がいいならいいのかな?多分。

そしてこの後、宿をとったボク達は自由行動となり、解散した。


ボクはというと、部屋で本を読んでいる。

リーフがその横でずーっと退屈言ってます。はい。

ちなみにスエールはボクの背凭れになって寝てます。


「退屈...」


「だから言ったじゃん!」


「何読んでんの?」


「魔道書」


「あれ?レナート一通り魔法使えんでしょ?」


ボクは表紙を見せながら古代エルフ魔法の説明をすると、食いついてきた。


「どうやって使うの?」


「わかんない」


「えー!」


「魔法陣描けば使えるらしいんだけど、何に書いたらいいかわかんないんだよね。

試しに紙に描いたけど何も起きなかったし」


そもそもマナを通さなくて紙じゃダメだった。

いや、多分インクの問題なのかな?


「ん?じゃあマナで描いたらいいんじゃないの?」


「へ?」


マナで描くってどういう事?


「レナート知らないの? マナでお絵かき」


「お絵かき...?」


リーフは指先を立て、そのままスライドさせていった。


「よく遊びでやるやつだよ。

こうやって指にマナを集めて、空中に絵を描くんだ。

属性で色が変わるんだけど、ボクは風だから緑色」


そんなの知らない...

ボクはずっと爺ちゃんに魔法の攻撃系統ばかり教わってたし。


「はい、レナートの似顔絵完成!」


え、似顔絵...なんか酷いことになってんだけど。


「...これは...ないでしょ」


「む、なら描いてみてよ」


「どうやんの?」


「手にマナを集めて、字を書く時にインクがスルスルっと出る感じ?」


とりあえずやってみよう。

マナを指先に、インクが滴るイメージ...


「あ、できた」


「一発!?」


なるほど、これは凄い。

早速リーフの似顔絵を丁寧に描いて行く。


「待って、絵、上手すぎ...」


「髪は緑だから風属性を〜あーでもこれじゃあ濃いな...あ、もしかして」


合成魔法みたいに属性を混ぜたらどうなるかな?


「え、そんな色ボク出せないよ!?」


「風属性に氷属性混ぜてみた」


「さらっと高等魔法技術言ったね...そんなの大人のエルフでも難しいよ」


「ボクハーフエルフだも〜ん」


「関係ないから!」


うん、これ楽しい!

でもこれどうやって消すんだろう?


「これ消せるの?」


「その前にどうやって維持してるの?」


「あ、そっか!」


マナをこの場に留めてる力を抜けばいいんだ。

つい無意識で気がつかなかった。


「レナートって多分エルフより魔法上手いよね...」

タイトル思い付きませんでした〜てへ(*´∀`*)

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