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ハーフエルフの少年  作者: リンネ
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第31章 クラーケン討伐〜友達〜

船着き場で船を借りれないか着てみたけど、どうやら無理らしい。


「ん〜船がないんじゃいくらレナートでも討伐できねぇんじゃね?」


「泳いで行くのかにゃ?」


「んー方法は2つあるけど...」


「あーなるほど、空だな!」


正解。

でもそれは絶対飛びたくない。


「キュー!」


「空はやめとく」


「んじゃどうすんだ?まさか海の上を歩ってくのか?」


「アンさんそんにゃことできるわけにゃいにゃ〜」


「だよなぁ!って...」


ボクはそのまさかを今実行してる。

マナを足に集めて一定量放出させて水の上に立ったり歩いたりできるんだけど、魔力コントロールがすごく難しいんだよね〜これ。


「マジで歩ってるし...」


「レナちゃんには毎回驚かされるにゃ...」


「とりあえずこれで行ってくるよ」


ボクはクラーケンがいる方向へ歩き始める。


「キュー!」


スエールがすかさず飛んで付いてくる。

うん、頼もしいね。


「気をつけろよ!?」


「絶対無理しちゃダメにゃ!」


2人の声を背中で聞きながら、ボクは歩みを止めずに歩き続けた。


そして、数分歩いたところで波が渦を巻き始める。

ボクは飲まれないように、フライトで軽く宙に浮いた。


「スエール、気を付けてね!」


「キュ!」


言った瞬間巨大なイカの足が水中からうねうねと出てきた。

挨拶でもするかのように、一旦停止し、次の瞬間ボク目掛けて飛んでくる。


「はっ!」


シャキ!


剣を一振り。

イカの足を一刀両断する。


後ろからまた攻撃がくる。


「キュー!」


ガブっ!


スエールがその攻撃してきた足を噛みちぎった。

ナイス!スエール。


そして、渦の中心からようやく姿を現したクラーケン!

デカイ...10メートル以上ある。


「よし、あれでさっさと決めちゃおう!

スエール!離れててね!」


「キュ?」


「乱舞、一閃...」


ボクは構えて、いつもの奥義を...


「キュー!」


「えっ?...うわっ!」


構えた瞬間にクラーケンに捕まった...


「ぐっ...」


締め付けられる...苦しい....


「キュ!」


スエールがボクを助けようと飛び込んできた。


ポン!


「キュ〜!?」


バッシャーン!


「スエ...ル」


クラーケンが巨大な水鉄砲を放ち、スエールに直撃して、海に叩きつけられる。


「ぐっ!」


更に締め付けられ、ゆっくりとクラーケンの口元まで持ってこられる。


あぁ...これやばいかも...。


「風よ、切り裂け!ウィンドカッター!」


どこからともなく、風の初級魔法が飛んできてボクを捉えてた足を切断させた。


誰...?


ボクはそのまま逆さに落ちて行った瞬間にすごいスピードでボクを受け止める。


「へへ、来ちゃった!大丈夫?」


「リ...リーフくん...?」


「久しぶり!リーフでいいよ!」


「なんで...ここに...」


「話は後!それよりこのでっかいイカ!」


そう言うとリーフは少し距離をとった後、その場で静止した。


バシャーン!


「キュー!」


スエールが海から出てきた。

良かった、無事だったんだ。


「お、スエール〜久しぶり〜!」


「キュ?」


「ぐっ...」


安心した瞬間に胸が痛む。

骨折れたかな...息するのがやっとだ...


「優しき癒しの風よ、ヒールウィンド!」


風に包まれ、痛みが和らいでいく。

風属性の回復魔法だ。


「ありがと」


「ハーフエルフってエルフみたいに魔法使えんの?」


「うん、ボクは上級以外なら無詠唱もいけるよ」


「無詠唱!?すげぇ!適正属性は?ボクは見ての通り風だよ〜」


「...適正属性って?」


適正属性?

爺ちゃんそんなこと言ってなかったよ?


「え?じゃどんな属性の魔法使ってんの?」


「全属性」


「....エ?」


なんかおかしい事言った?

リーフの目が点になったんだけど...


「リーフ!前!」


話の途中でクラーケンの攻撃がはいる。


「あぶなっ!?」


間一髪で回避した。


「そろそろあのイカ片付けよう!話したい事いっぱいあるし」


リーフはボクに笑顔を見せてそう言う。


「レナート、ボクが竜巻を起こすからそれに合わせて何か魔法撃って?」


「わかった。合体魔法だね?」


リーフは頷いて詠唱を始める。


「スエール!ブレス!」


「キュー!」


スエールもブレスをチャージし始めた。


「優しき風よ、我が前に集い、列人と化して幾多のものを吹き飛ばせ! サイクロン!」


竜巻がクラーケンを包み込んだ。

同時に海の水が竜巻とともに舞い上がる。


「無慈悲なる白銀にて全てを凍らせん、フリージング・アブソリュート!」


水の竜巻ごと全てを凍らせた。

うん、氷の柱が出来て綺麗。


「キュー!」


トドメと言わんばかりに、氷の柱に特大威力のブレスが当たり、爆発を起こす。


「やった!?」


クラーケンはバラバラになって海に沈んでいった。

討伐部位を確保する為、ボクは海に降ろしてもらい、クラーケンの足の一部をしまう。


「終わった」


討伐完了だね。

今回はリーフが来なかったらやばかったなぁ。

やっぱりエルフって強いんだね。

リーフ登場〜

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