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ハーフエルフの少年  作者: リンネ
30/38

第30章 カリダのギルド〜Sランククエスト〜

カリダのギルドへ着いた。

今までは建物の中だったけど、ここのギルドは屋外みたいだ。

雨の日とかどうするんだろう。

それに人はあまりいないみたいだ。


スエールを連れてても何も言われないし。

いいなぁここ。


早速依頼が貼り出されている掲示板を眺めると、Sランク欄には1つだけ。

海の巨大イカの討伐が貼り出されていた。


「巨大なイカってことはクラーケンだね」


「クラーケン?」


「イカにゃのか?」


「うん、渦潮を起こして獲物を海中に引き摺りこんで捕食する魔物だよ。

あとは足で敵と見なした対象物を攻撃してくるんだ」


「前から思ってたけど、レナートって魔物に詳しいよな」


「確かにそうにゃ」


そうかな?

結構みんな知ってると思うけど。


「冒険者に憧れた時に魔物図鑑とか読んでたからかな?」


「なるほどな」


ボクはその紙を剥がして受付へと提示する。


「はい、依頼ですね〜...巨大イカ!?」


「はい、お願いします」


「キュー!」


「ボウヤ、冒険者ランクいくつかな?」


あーおきまりのパターン出た。

後ろで兄ちゃんとヘレナ笑ってるし。


「Sランクです」


ボクはギルドカードを右手に出して、左手で指差した。


「少々お待ちください」


受付さんが奥の小屋に入って行っちゃった。


「やっぱレナートはSランクには見えねぇよな」


と、笑いながら言う兄ちゃん。

っていうか好きでなったわけでもないもん。


「Sランクの依頼を受けてくれる冒険者とはお主の事か!?」


中からちっさいおじさんが出てきて兄ちゃんに話しかけてきた。

ドワーフみたいだ。


「いや、俺じゃなくてこっちのレナートだ」


「む?このちびっ子がか?」


さっきと同じようにギルドカードを見せながらボクが依頼を受ける旨を伝える。

っていうかドワーフにちびっ子言われたくない!

ボクと身長変わんないじゃん!

...ちょっと負けてるけど。


「ボウズ!その形でSランクたぁ大したもんだな!」


だからナリとかチビとかもういいから。


「で、だ。相手は巨大イカなんだが、依頼をうけるってぇこたぁ勝算はあんだな!どうやって戦うんだ!?その辺はさすがSランクというわけか!ガハハハ!」


「えーっと、わかんない」


「ズコーッ!」


自分で言いながら後ろに倒れた。

なんだろこの人...テンション高いのかな?


「とにかく!この巨大イカのせいで船が出せずに困ってんだ!もし討伐できたらそれなりの報酬も用意する!だからなんとかしてくれ〜!」


「なんか暑苦しいなこのおっさん」


「そうだにゃ」


「じゃあ報酬いらないから討伐できたら船に乗せてほしいな〜。

ボク達シルヴィリア大陸に行きたいんです」


シルヴィリア大陸。

この港から船に乗って行ける大陸だ。

どんな大陸かは行ってみないとわかんないけど。

ちなみにボク達が今まで旅してきたこの大陸はヴィスパラン大陸って言うんだ。


「よっしゃ!任せとけ!滅多にSランク冒険者なんざこんなギルドに立ち寄らんでな!なんとかよろしく頼むぞ!ガハハハハハハ!」


「あ、はい...」


っていうか声が異様に大きい人だったな〜。

それはそうと...クラーケン退治か〜どうしようかなぁ。


「相手が海の中じゃ俺は戦力外だな〜」


「アタイは金槌で泳げにゃいにゃ」


「ボクとスエールでなんとかしてみるよ」


「キュー!」


任せろ〜って言ってる。

頼もしいなぁ。


「キュ!キュ!」


前言撤回。

討伐した後のイカ焼きが食べたいらしい。

とにかく、船着き場まで行ってみることにしよう。

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