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ハーフエルフの少年  作者: リンネ
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第13章 人攫い〜獣人族〜

翌日。

今日はひとりで街を散策している。

スエールもお留守番だ。

鉱山の街って言っても街並みは普通だね。

ただ大通り以外は結構入り組んでて迷っちゃうな〜。


「まるで迷路だ」


めぼしい店もないし、ギルドにでも行ってみようかな?


「あ、行き止まりだ」


やっぱり迷路だ。

うん、引き返そう。


「ん!?」


「大人しくしてろよ?」


いきなり口と身体を押さえつけられた。

誰?この人達。

というか、苦しい!


「暴れんな!」


「んぐっ...」


お腹に衝撃が走った。

意識が...


「やっと大人しくなったか」


「やっぱりいい顔だ。こいつは高く売れるぜ?女じゃないのが残念だがな」


人攫い...油断した...。

どうしよう。


「早いとこずらかるぞ、コイツの連れが来ないとも限らねぇ」


ボクは朦朧としながら、どこかに運ばれる途中で意識を失った。




気がつくと、手は後ろで拘束され、口は布で塞がれてて声も出せない。


「...ん〜!?」


魔法使ってみたら全身に痛みが走った。

なんだこれ。


「目覚めたか。ハーフエルフは魔法が使えるらしいからエルフ用の拘束具で封じさせてもらったぜ」


「安心しな!殺したりしねぇよ。大事な商品だからな」


嫌だ。

奴隷になんか...


「泣き顔もいいねぇ!ククク」


「おい仕事しろ!今夜にはもう出立するんだぞ!」


「へいへい」


今夜!?

やだやだやだ!

ああこんな事ならスエール連れて来ればよかったよ...




夜になった。

牢屋の扉が開いて無理やり連れ出され、馬車に乗せられる。

どうやら捕まったのはボクだけじゃないようだ。

馬車には女の子がひとり、同じく拘束されていた。


「2人で大人しくしてろよ!」


扉を閉められ、鍵もかけられた。

程なくして馬車が走り出す。

本当にどうしようかな。


「んぅ...」


チラッと女の子の方を見ると頭に猫の耳!?

獣人族の人かな?


「んぅ?」


女の子が近づいてきた。

って近づき過ぎ!顔近い!

あ、猫みたいな瞳。


「んん」


とりあえず近いです!

え?え??

ちょっとまって!

布ごしとはいえちょっといきなりキスは....


「んんん!?」


キスじゃありませんでした。

布の上からボクの布を噛んで強引に引っ張って取ってくれた。


「ありがとう...」


なんか〜もやもやする...。

とりあえずボクも口で獣人族の女の子の布を噛んで剥がした。


「ふぁーやっと喋れるニャ〜」


「ニャ〜...」


「アタイはヘレナ。君は?」


「ボクはレナート」


「ボクっ子!かわいいにゃ〜そりゃ捕まるわけだにゃ」


もしかして、ボク女の子と間違えられてる?


「あの〜ボク男なんですけど」


「えー?そうにゃんか?」


やっぱり間違えられてた。


「珍しいにゃ〜人間の男の子が捕まるにゃんて

まさかおんにゃと間違えられたのかにゃ?

どっちにしても大丈夫にゃ。

お姉さんが必ずここから出してあげるにゃ」


脱出する算段でもあるのかな?

とりあえず魔法さえ使えれば...


「あ、そうだ。ヘレナさん」


「にゃんだい?」


「このボクの両手を縛ってる縄って噛みちぎれる?」


「やってみるにゃ」


そう言うとヘレナさんはボクの後ろにまわり、口で縄を噛んでくる。


「うーニャ!」


千切れた!

魔法ほ...うん使える!

今度はボクが指先に風の魔法を出してヘレナさんの縄を切る。


「おーやっと手を動かせるにゃ」


「あの、お願いが」


「ボクがこの扉を破壊して、少しの間時間を止めます」


「そんにゃことできるのにゃ!?」


「ボクはハーフエルフで魔法使えますので」


「ハーフエルフだったのにゃ!すごいにゃ」


多分ギン兄ちゃんとスエールはボクが戻らない事に何か感じてるはず。

だから多分探しに来てると思う。

ヘレナさんにこの事を伝えてもらえれば...




「準備はいいですか?」


「足の速さなら自信あるにゃ!」


「行きます。ストーンキャノン!」


岩を生成し、扉に思いっきりぶつけた!

扉はもちろん破壊され、外への道が開ける。


「なんだ!?」


「奴隷が逃げるぞ!」


「にゃ!」


ヘレナさんがボクの肩に触れる。


「時を統べる神々よ。我にその力を与えたまえ。全ての時を凍結せん。タイムストップ!」


「にゃー本当に時間が止まったにゃ!」


ヤバイ、維持するのがやっとだ!


「早く行って!」


「レナート君は!」


「維持するのが精一杯!動けないからさっき言ったようにお願い!」


「わかったにゃ!」


ヘレナさんは走り出した。

そろそろ限界。


「くっ、はぁはぁ」


「おい奴隷がひとりいねぇぞ!」


「コイツの仕業か!」


男達が近寄ってくる。


「ストーンキャノン!」


1人の男に命中し、吹っ飛んでいく。


「うわ!」


が、人数が多くて男に右手を掴まれ、そのまま持ち上げられる。


「なめんなよガキが!」


「グヘッ!」

暴力反対!

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