6/17
7日目
7日目 曇り
私は失態を犯してしまった…。
昨日、探索の途中で木の根に躓いて、右足を強く挫いてしまった。骨折はしていないと思うが、かなりの激痛が全身を巡った。
強烈な痛みに耐えながら、1日掛けてなんとか拠点までは戻ることができた。
涙を流しながら佳澄ちゃんと再会した後、現在の状況を整理して絶望した。
佳澄ちゃんは高熱で動けない。というか、このままだと死に至る可能性だってある。
そして、私は捻挫した足が邪魔して動けそうにない。痛々しく紫色に腫れた足は、僅かに動くだけで涙が浮かぶ程の激痛が走る。
川から水を運び蓄える術も知らなかったので、水を飲むためには直接川まで移動しなければいけなかった。
だが、それももう不可能だ。これ以上、水で空腹感を騙すこともできなくなってしまった。
未来が見えない。ここで私たちは死ぬのだろうか…。