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4日目
4日目 晴れ
元々少し病弱気味だった佳澄ちゃんが、「ごめんね、もう動けない…」と言うので、今日こそは絶対に水と食料を手に入れる!と気合を入れて単独捜索を開始した。
結果だけ述べると、
4日目にして初の収穫があった。川を見つけたのだ。
見るからに薄汚い川だったが、今は衛生的な問題など気にしていられない。とにかく、水源は確保できた。
川を統べている淡水を欲求の思うが侭に飲み干してから、佳澄ちゃんのいる仮拠点に戻った。
その後、川まで誘導し水を飲ませたが、佳澄ちゃんはずっと暗い表情で、私が話し掛けると無理して笑ってた。
元気だけが取り柄の私が励ましてあげないと!と思い、積極的に話し掛けた。
…その選択が失敗だったようだ。
私が必死に言葉を並べている途中、佳澄ちゃんは意識を失って倒れたのだ。
佳澄ちゃんの長い髪をかき分けて額に手を当てると、酷い高熱だった。
ここには解熱剤どころか何もない。彼女の額を冷やす何かが欲しかったが、この猛暑の島に冷えたものなど…。
問題は山積みだ。