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勘違い
『ところで。見たところ成竜なようだが...体がやけに小さいな。幼い頃栄養でも足りていなかったのか。』
首をちょっとかしげて興味深そうにこちらを見ている。
さっきとは明らかに態度を変えた。
なぜだ。
私は相手に失礼だと思い、地上に降り立つ。
『これが普通の大きさですよ。小さい時は沢山食べておりました』
すると、竜が声を急に尖らせ怒鳴る。
『我が竜一族は、そんなタマゴみたいなサイズではない!お前は誰だ!』
竜が私の事を同種と思い込んでいたことに気づく。
…遅すぎた。
もう少し早ければ先制できていたのに。
ここまで読んでくださりありがとうございます。更新は不定期です。