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破壊
『おい。お前は誰だ。ここは何処だ』
と怒鳴り声。
鼓膜が破けそうだ。
『…返事をしなければ今度は本気で放つぞ?』
あれが本気でなかったというのだろうか。
そんな。
『私はこの辺りに住まう龍。ここは…地図がないから分からない。』
『おお、そうか。竜族の生き残りはやはりいたのだな。…脅して悪かった。』
ちょっと決まり悪そうに声を小さくして、尻尾を横にゆらゆら振っている。
顔と動作とのギャップが…
可愛い。
てか喋れたのか。最初からそうしてくださいよ。脅かさないでよ。
ここまで見て下さりありがとうございます。
印象がなんか。可愛いって普通思いません。