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信長英雄記〜かつて第六天魔王と呼ばれた男の転生〜  作者: 揚惇命
3章 タルカ侵攻作戦

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40話 恐怖

 カメレオン頭領は周りを見て恐怖した。

 追っていた自分たちの方が知らず知らずのうちに仲間を失っていたのだ。

 恐怖に陥らないわけがない。


 カメレオンA「頭領!」


 カメレオン頭領「チッ。これはイレギュラーだな。オダの奴らは全部出払っているんじゃなかったのか?」


 カメレオンB「頭領、まさか!?俺たちが取り囲まれてるとか言い出すんじゃ……んん!?」


 カメレオン頭領「そのまさかだよ。取り囲まれてるんだよ。これじゃ、表にいるデビルファイアどもに連絡も出来ねぇ。それどころかガルディアン王国から火の魔石と引き換えに手に入れた通信機もねぇ。最後尾の奴に持たせていたからな」


 カメレオンA「でも、強い奴は出払ってるんだ。俺たちは取り囲むってことは、そこまでの手練れがいるわけじゃないだろ?ここは、落ち着いて撤退するのが良いんじゃねぇか」


 カメレオン頭領「ふむ。アイツらが敵に情報を漏らすとは思えない以上、やむを得ぬか」


 カメレオンの背後を押さえていた何者かが現れる。


 モモチ「お探しの物はこれかい?へぇ、コイツは便利な代物だ。遠くの奴らと連絡できるのか。ゴホン。『こちら、カメレオン頭領だ。森に異変あり。デビルファイア諸君も速やかに森に入られたし』ってな」


 カメレオン頭領「なっ!?それは俺の声。貴様、声真似が出来るのか!?」


 モモチ「どうだい?自分たちの便利な道具で利用されて、攫う側が攫われる側になった気分は?」


 カメレオン頭領「最悪に決まっている。それを返せ貴様!」


 モモチ「おっと。短気は損気だぜ。覚えときな馬鹿な密猟者の隊長さんよぉ」


 モモチの前で怒り狂ったカメレオン頭領が視界から消える。


 モリトキ「ククッ。本当に馬鹿だ。こんな馬鹿に率いられる密猟者が哀れだよ」


 上から見下ろすように言うトガクシの里のリーダーモリトキ。


 カメレオン頭領「これは落とし穴か!?俺がこんな古典的な罠に引っかかるなどあり得ん。そもそも、そこは草だった!」


 モリトキ「凄いよなぁ。これが本当の魔法の力って奴だよ。ドワーフのなぁ。魔石を奪って利用することしか考えてない馬鹿どもには、本当の魔法ってのが理解できてないみたいだけどな」


 モモチ「そういうことだ。ウチに喧嘩売ったんだ。覚悟はできてるよな密猟者の馬鹿ども?あー、先に情報だけ寄越して死んだ馬鹿どもと一緒のところに行けや」


 カメレオン頭領「なっ!?アイツらは話せないはずだ!そんなことをすれば、大臣がかけた魔法が発動して」


 ダンゾウ「そうそう。死にたくない全部話しますから助けてくださいと泣き喚いてペラペラも話したかと思ったら真っ白になって、死にましたなぁ」


 カメレオン頭領「貴様ら!許さん!俺の仲間を!よくも!」


 モリトキ「あー。許す必要はないぞ。それとお前の2人の仲間だがこの通りだ」


 カメレオンA「話す!話せる範囲で話すから!自白剤を飲ませるのはやめてくれ!死にたくない」


 カメレオンB「頭領!お願いだ助けてくれ!このままだと俺たちも」


 モモチ「さーて、どちらから口を割らせるかなぁ。もう涙目のお前からにするか」


 カメレオンA「全部、大臣の命令だ!俺たちは大臣の命令に従ってるだけの傀儡だ!ガハッ。な、なんで」


 モリトキ「こいつもダメだな。大臣の傀儡だまでは分かったが他の奴らと一緒だ。可哀想になぁ利用されるだけ利用されてと言いたいところだが断らない時点で自業自得だな」


 カメレオン頭領「貴様ー!」


 カメレオンB「あんな死に方はごめんだ。頭領、俺は先に逝く。ガリッ。あっ。うっ。がっ」


 モモチ「おぉ。流石!流石!情報を話さないためには、毒を口内に仕込んどくのは当然だよなぁ。関心関心」


 カメレオン頭領「な!?お前らこんなことして良いと思ってるのか俺たちはマジカル王国内でも名の知れたカメレオン密猟団だぞ!外にいるデビルファイアが暴れたら一瞬で、こんな森なんて灰に。無理だったとしても陛下や大臣が黙ってないぞ!俺を解放しろ!」


 モリトキ「何故?」


 カメレオン頭領「はぁ?んなもん、マジカル王国を敵に回したくねぇだろ?こんな小さいところがよ!」


 モリトキ「ふむぅ?お館様なら喜んで、招き入れると思うが。そもそも痛い目を見るのはお前たちの方だと思うが。お前のようにな!」


 カメレオン頭領「俺は油断してただけだ。俺たちが消えた事がわかったら陛下と大臣は、そんな優しくねぇぞ!さっさと解放しろ!今なら何もなかったことにしてやる!」


 モリトキ「何もなかった事に、か。必要ない。ここで、マジカル王国の最高戦力にも同時に消えてもらう予定だ。頭を下げるのはマジカル王国側だと思うが」


 カメレオン頭領「ハハッ。ガルディアン王国の兵器ですら受け付けないデビルファイアがテメェらちっぽけなオダに負けるわけねぇだろ!頭がお花畑なんじゃねぇのか!」


 モリトキ「ククッ。まぁ、それを知らないうちに死ねるお前は幸せ者だよ。お館様の恐ろしさを知らずにあの世に行けるのだからな。やれ!」


 モモチ「ヘヘッ。お前らのことをお館様から聞いた時からどうやって殺してやろうか手ぐすね引いて待ってたんだよ。子供は国の宝だ覚えとけ雑魚!」


 カメレオン頭領に無数の手裏剣が突き刺さる。


 カメレオン頭領「マジカル王国に栄光あれ!ガハッ」


 これにて、オダ領内に入り込んだ密猟者は全滅。

 残るは、未だ動きのないデビルファイアを残るのみとなる。

 ここまでお読みくださりありがとうございます。

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 それでは、次回もお楽しみに〜

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