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あの日の君は....  作者: 海音
1/9

1.〜現代〜七海とチーズドック

アルファポリスからの転載

小説書き始め1ヶ月の節目で今自分が出来る全てをぶつけるつもりで連載します

祭囃しに笛太鼓なんて情緒溢れるそんなのとは遠くかけはなれたよくある花火大会


昔はもう少し情緒あったんだが

時代の波に飲まれ

流れる音楽は最近の音楽に

屋台も昔と比べたら最近の子向けになってる気がする


だってグルグルポテトとか無かったぞ?


さてなんで俺が来てるかと言うと


「パパ、ナナミねアレ食べたい♪」

「チ..チーズドック?ってなんだこれ?」

「えぇーパパ知らないの?とっても美味しいんだよ?」

「そ..そうかパパ初めて見たよ」

「もうね食べたらチーズがみょーんってのびるの!」

「ハハッ!それは美味しそうだね」


うん...とりあえず伸びるチーズってのは理解出来た


そして今一生懸命にチーズドックを語ってくれたのは長瀬七海(ながせ ななみ)そう俺の娘だ。歳は今年で5歳になり今日は向日葵の模様が入った紺色の浴衣を着ている


少し早めの盆休みを利用して俺の実家に帰省してるのだ

俺はある旅館の専属の税理士として働いてるためどうしてもお盆の時期にとはいかず

前倒しで早めに休む事にしてる

その為、例年は2つほど市をまたいだ温泉街に住んでいて、両親もコッチに来るって感じだったのだが、今年は七海が花火見たいという事だ

実家に来ることになった。


あっ!俺の名前は長瀬慶太(ながせ けいた)だ...って誰に自己紹介してる事やら


そんな事を思いながら七海と手を繋いでお目当てのチーズドックが売ってる屋台に着いた


何組か並んでいて俺達も並んで待つことにした

どんな物なのか見ていたら

なんかアレに似てるな...アメリカンドック

見た目は、クルトン?が表面についてるから、ゴツゴツした見た目で、その上にケチャップとマスタードをつけてある


んーなんか思ったより普通で残念と俺は思っていたが、どうやら七海の反応は違ったようで


「パパ!アレだよチーズドック!もうすっごく美味しいんだから♪」

「もう少しだから大人しく待てるよね?」

「うん!もう早く食べたくて...ジュル」

「こ...コラ七海、そんな所ママに見られたら怒られるぞ?」

「あっ!...えへへママには内緒にしてお願い♪」


そう言って七海は上目遣いで片目を閉じこちらを見て小さく舌をチロっと出した


一体どこでそんな事を覚えてきたんだパパ七海の将来が今から不安でいっぱいよ?


「七海他にも色々食べたいならパパと半分こしようか?」

「うん!色々食べたい!」


という事でチーズドックなる物を1つ注文する事にした


「すいません1つマスタード無しでお願いします」

「あいよ!マスタード無し一つで500円ね!!

ってもしかして慶太か!?」


屋台の人が俺の顔を見て驚いた様に聞いてくるが....やべ覚えてないぞ俺


「えっと...どこかでお会いしましたっけ?」

「俺だよ!俺!和真だよ!中学から一緒だった冨上和真(とがみ かずま)だよ!」

「冨上...おぉ!久しぶりだな!」

「久々だな成人式以来だから8年ぶりぐらいか?どうしたんだこっち帰ってきたのか?」

「あぁ少し早いけど盆休みで娘が花火大会来たいって事でこっちに帰ってきたんだ」

「はぁ!?お前結婚してるのかよ!?しかもこんな大きな子供がいるとは...俺の知ってる慶太からしたら凄く驚きなんだが」

「まぁな大学卒業と共に結婚したからな」


俺と和真がそんな話をしてたせいか、七海はつまらなくなってたみたいで


「パパ!!何時まで話してるの!時間無くなっちゃうよ!」

「ごめんごめん、そゆ訳で和真後2、3日はこっち居るからまた時間ある時にでもゆっくり話そう」

「そうだな また明日にでも連絡するわ!てなわけでお嬢さん待たせてごめんよ。はいチーズドック」

「わぁーい♪おじさんありがとう!」


そう言って和真は出来たてのチーズドックを七海に渡した

俺は和真に財布にしまってた名刺を1枚渡した


「それじゃ、これ俺の連絡先だから」

「おぅ!また連絡するから!祭り楽しんでこいよ!」


そう言って俺と七海は屋台を離れ人混みの少ない脇へと移動した


「ほら七海熱いから火傷しないようにな」

「わかった!いただきまーす♪」


そう言って七海はふぅーふぅーと冷ましてから

口に運んだ


「あっ..はふっ...あひっ...んんー!!」


なんとも可愛らしい声を出しながら食べる事で、あっ!ホントに中のチーズが伸びてる


「はむ...はぐっ...んっく...はい!パパもどうぞ!」


口の周りにケチャップをつけながらも、万遍の笑みで俺にチーズドックを渡してきた


「ありがとう七海、ほら口の周りにケチャップ付いてるぞ」

「えっ?取って取って!!」


俺はチーズドックを受け取り、口をむーっと突き出しながらコチラを見てる七海をハンカチで拭いてあげた


「ほら綺麗になったぞ」

「パパありがとう♪ほらほら早く食べて食べて♪」

「それじゃいただきます」


表面はカリッサクッ中からチーズがトロっととろけ出てそれをこぼさない様に噛み切る

ケチャップの甘みとチーズの塩味が絶妙でコレはなかなか美味しい


「七海の言う通りこれすごく美味しいな」

「でしょでしょ♪ママに頼んでもなかなか食べさせて貰えないの!!」

「今度パパも食べたいってお願いしてみるよ」

「ほんとう!?約束だからね♪」

「あぁ約束だ」


そう約束して2人でチーズドックを食べ終えたのでまた屋台巡りを再開した

感想や評価よろしくお願いします!!

続き気になる方はブクマよろしくお願いします!!

この他にも現在連載中の2作品もよろしくお願いします!!

詳しくはマイページからお願いします!!

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