表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
親戚の再婚で増えた身内が推してるアイドルだった件  作者: 一之瀬葵翔
第5章:地下アイドル、はじめました。
35/49

やっべぇぞ、なんて日だ!

今日は!早めの更新ができました!(歓喜)

「えっ?なんて?」


「だからぁ、私と契約してプロデューサーになってよ!」


 どこぞの耳長白イタチみたいなことを笑顔で言い放った芽依。

 それに対して魁人はきっぱりと断った。


「ごめん、無理!」


「なんで?!ここはうん、やろう!2人でトップ目指そう!って言うところなんじゃないの?!」


「いや、だって俺ヲタクだよ?自分で言うのもなんだけど、現場でそこそこ顔知られてるタイプのやつだよ?いきなりプロデューサーです、とか言ってそっち側に入れるわけないじゃん」


「ぐぬぅ…。そっか、そういうしがらみもあるのか…」


 そういってぱたりと机に伏せる芽依。

 しかし、次の瞬間がばっと顔を上げて訴える。


「じゃあさ、プロデューサーにはならなくていいから色々教えてよ!私1人でやってくけど、活動をしてく上で何やったらいいとか、そういうの」


「え~、とりあえず歌とかダンスの練習すればいいんじゃないの?」


「それは当たり前じゃん。他にどういうことをしたらファンが喜んでくれるか、とか。そっち方面でのそういうの」


 その言葉に魁人はつい最近見せてもらったとあるファイルを思い出す。


「まぁ…、それくらいならいいのかな?」


 黒狼が見せてくれた、もし自分がアイドルをプロデュースするのならという想定で書かれたもの。

 それをあのあと何故か魁人は譲り受けていた。

 それを見れば大丈夫だろう。そう思った魁人はそれくらいならと了承する。


「ありがとう!じゃあよろしくお願いします。魁人くん」


「あ、うん。こちらこそ」


 そう言ってどちらともなく握手する2人。

 ふわりと芽依から香る香水の匂い。少しドキっとした魁人。

 それを見つめる笑顔の芽依はこう言った。


「地下アイドルになるって決めた私の、初めての握手だよ?」


「…そりゃどうも」


 この握手のあと、連絡先を交換してこの日は解散となった。

 そして、家に帰り、夕飯を食べ、風呂に入り、寝て起きて。学校へ。

 そうして教室に入ると、クラスメイトが魁人の元へ殺到した。


「おい、清水!昨日なんで佐々木さんがお前と一緒に帰ったんだよ!」


「デートか?デートしたんか!」


「ちょっと!清水君、あの佐々木さんが自分から手を引っ張ってくなんて一体どんなことしたの?催眠術?弱みでも握った?!」


 口々に思ったことを言うクラスメイトになんて返そうか迷っていた。

 そんなところにやってきたのが件の佐々木芽依。


「みんな、なにやってんの?あ、魁人くんおはよう」


 その一言に教室がざわつく。


「あれ?昨日は名字で呼んでたよな…?」


「ああ、確かに清水って呼んでた…」


「それが名前呼び?やっぱり…」


「いや待て、落ち着け。優しい佐々木さんのことだ。ヲタクでもみんなと同じように接するよって伝えているに違いない…」


「そっか、そうだよな…」


 なんて小声でのやり取りが聞こえているがあえて聞こえないふりをして、魁人は芽依に挨拶を返す。


「あ、おはよう。佐々木s…」


「ささめ」


「…ささめさん」


「うん!」


 昨日も行ったこのやり取り。笑顔で頷くところまで一緒だった。

 そのやり取りを見たクラスメイト達は大いに驚くことになる。


「…おい、今清水が佐々木さんのことささめって」


「あれって、よっぽど仲良くないと呼ばせてもらえないんだろ?」


「俺が知ってる限りは学校だと2人くらい。他は佐々木さんか芽依ちゃん」


「マジで何が一体どうなってるんだってばよ…」


 再び小声でやり取りし出すクラスメイト。

 それを無視して魁人は話を続ける。


「それでどうしたの?」


 ただ、用件を聞きたかった。魁人はそれだけだった。

なのに何故かここから流れがおかしくなっていく。

しかし、それに魁人たちは気付かない。


「あ、昨日はありがとね。すごく嬉しかったし、楽しかった。それで早速なんだけど魁人くんにお願いがあってさ」


「なに?」


「今日さ、魁人くんの家行っていい?今日って確かご両親帰り遅いんでしょ?私も今日いきなりバイトがなくなったからさ。バイト終わって帰るくらいまで暇なんだ。一緒にごはん食べながら色々しない?」


 一拍置いた後、意を決したよう芽依が上目遣いで魁人にそう言うと、魁人は少し考える。

 確かに昨日の話の続きをするなら時間がかかるし、ファミレスよりも家の方が気兼ねしなくて済む。

 更に言えば掃除をしたばかりだから自分の部屋はかなり綺麗なままだ。

 部屋で食事しつつ色々できる。答えは決まった。


「ああ、いいよ。じゃあ今日も一緒に帰ろうか」


「うん、ホームルーム終わったら校門の前で待ってるから」


「わかった」


「あ、そうだ!今日一緒にお昼食べようよ!魁人くんいつもお昼はドル研の部室でしょ?私もそこ行くから!」


「おっけー」


「じゃあ、またお昼にね!ばいばい」


「じゃあ」


 手を振って教室を出ていく芽依とそれを見送る魁人。

 その様子を見て完全に勘違いするクラスメイト達。

 間違いない、こいつら付き合ってやがる!

 しかも、佐々木さんから告白したっぽい!!


「マジかよ…マジかよ、おい!やっべぇぞ、なんて日だ!」


 うおおおお!うおおおお!と盛り上がる教室内。

 そんなに俺がささめさんと話すのが変なことか?と変な勘違いをまた魁人もしながら1日が始まるのであった。


ここ何日かやっぱり寒いですね。

秋もなく夏からいきなり冬になりましたね。

みなさんも緊急事態宣言明けで色々動けるようになりましたが、風邪からのコロナにならないようにお気を付けください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ