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親戚の再婚で増えた身内が推してるアイドルだった件  作者: 一之瀬葵翔
第4章:偶像とはアイドルだけにあらず
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これめっちゃいい!

こんばんわ。

コロナワクチンの副反応。

だいたいの人が発熱するみたいですが、バリバリ平熱でした笑

でも身体の倦怠感は今でもものすごくありますね…。

強い症状は短い期間、弱い症状は長い期間出るようになってるんですかね?

 黒狼と別れて3日、魁人は時間帯を変えて毎日カトラリーで色々な配信を覗いていた。

 現在22時、風呂上がり、寝る前にちょうどいい配信を探そうと色々漁ってみると見慣れない文字を見かける。


「ん?ASMR?なんだこれ?」


 ASMR。Autonomous Sensory Meridian Responseのことである。

 正式、または一般的な日本語訳は今のところ存在しないが、直訳すると自律感覚絶頂反応。

 人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワするといった反応・感覚のことだ。

 ここ何年かで動画投稿サイトなどで人気となっているジャンルだが、世間一般にはようやく知られるようになった。こういった音声配信とは親和性が高いので、いわゆる寝落ち枠という配信ではよく行われる。


「なんかよくわかんないけど、とりあえずこの子!」


 配信ページのサムネイルでなんとなく好みの絵柄だったものを選ぶと、イヤホンをつけてスマホの画面をタップする。

 ちなみにASMRはイヤホン、ヘッドホン推奨のコンテンツのため、魁人は意識せず聞きこむ体勢をとったことになる。


『あっ、初見さん…かな?さきがけ太郎さん、いらっしゃーい。今、囁き配信をしてまーす』


 配信者の女性が魁人の入室に気付くと挨拶をする。

 その声を聞いた瞬間、背中がぞくっとした。


「おおう、すげぇなこれ」


 思わず声を出してしまう魁人だが気を取り直して配信者への挨拶コメントをする。

 するとすぐに反応してくれた。


『こんばんはー。よかったらゆっくりしていってね』


 その声が何故か落ち着いた魁人は言う通り、しばらく聞いていることにする。

 すると、いつの間にか眠りに落ちていた。寝落ちである。





「……あれ?」


 目を開けると部屋の電気がついたまま。

 ここで魁人はいつの間にか寝てしまったことに気付く。


「しまった、配信!」


 慌ててスマホの画面を見ると、ロック画面に表示された時刻は4:28。

 ロックを解除したあとの画面には配信終了の文字。


「やっべぇ~、寝ちまった。でも、これめっちゃいい!」


 他にASMRはないか探そうとするも時間が時間。

さらにはスマホの充電が心もとないということで諦め、スマホの充電を開始すると改めて寝ることにした。

 再び意識を手放す直前、魁人はこう思った。

 ロスヴァイセのみんなのASMRって…よくね?

 これがのちのちロスヴァイセにとって、1つのきっかけになるとは今はまだ誰も知らない。





 時間をほんの少しさかのぼり、魁人が初めてのASMR配信を聞いていた頃。

 逢沢美優もまたカトラリーにログインしていた。


「はぁ~、やっぱりこの人の声いいなぁ」


 贔屓にしている配信者の配信に行き、その声を堪能し終えるとおもむろにスマホを操作して自分のプロフィールページを開く。

 そして、お知らせという部分の編集を始めた。

 そこに書かれた文字は


 明日の午後22時から久しぶりに配信します。

 お時間合えば、ぜひ…。


「最近ライブや練習ばっかりでできてなかったからなぁ…。人来てくれるといいけど。そういえば、この前ファンになってくれたさきがけ太郎さん、ってもしかしてあのさきがけ太郎さんかな?」


 そう呟いた美優のプロフィールページに書かれた名前はみゅー。

 黒狼が魁人におすすめした配信者である。

 誰かが自分を、SNSでいうフォロー、したことをファンになるという。

 美優がみゅー。だということを魁人は知らないし、本当に偶然ファンになったのだが。

 思わぬ場所での出会いに驚くことになるまであと23時間と少し…。

ということで美優がみゅー。でした笑


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