緊急ミッション開始?
第4章始まります!
今回はちょっとアイドル要素薄いかも?
あのライブから2週間、すっかりいつもの日常に戻ったと思った魁人だったが、学校帰りにたまたま見たニュースに驚く。あの事件で地下アイドルに手を出したスタッフが、ファンへの傷害罪で逮捕されたのだ。
「あ~あ、やっちまったよ。これでしばらく風当たりが強くなるな」
そんなことを呟きながらも家に着き、玄関の扉を開けようとしたところで後ろからクラクションが鳴らされる。振り向くとそこにはロスヴァイセのメンバーがいた。
「やっほ」
と藍那が声をかけると
「ここに来るのも久しぶりだよな~」
とのんきに絵梨が言い
「あ、ケーキ買ってきたからあとで一緒に食べましょ?」
「ねぇ、みんな。ガソリン代1人500円ずつ、あとでもらうからね?」
なんて璃紗と瑠菜が話しながら自然にスタジオへと向かっていく。
「ちょっ、ちょっと待って?!なんでこんな自然な流れで家入ろうとしてんの?俺何にも聞いてないんだけど!?」
魁人が慌てて後を追いかけると、スタジオの出入り口から魁人の母が出てきた。
「あら、魁人。おかえり」
「母さん!なんでここにいんの?」
「ああ、藍那ちゃんがスタジオ貸してほしいって愛依子さんから聞いてね?今日なら魁人もいるし、夜までならいいわよって。だからちょっと掃除してたのよ。じゃあ、愛依子さんと買い物行ってくるから!」
そう言うと藍那の方へと向かい、何やら話しかける母。
周りにいる他のメンバー達も挨拶をしてそれぞれスタジオの中に入っていく。
その様子を魁人が呆然と見ていると、あやめから声を掛けられた。
「魁人くん、としては久しぶりね?元気してた?」
「あっ、はい。全然元気です。でもなんでいきなりうちに来たんですか?スタジオ借りれなかったとか?」
「ああ、今日はちょっと魁人くんにお願いしたいことがあってね…。とりあえず中に入りましょ?」
あやめに促された魁人は、頷くと一緒にスタジオの中へと入っていった。
「……それで、お願いって?」
スタジオの中。あぐらをかいて座った魁人の横に藍那とあやめ。
ぐるりと車座になった状態で魁人が切り出す。
「あのね。ライブの本数が最近減ってたじゃない?またこんなことがあった時のためにね、本格的にラジオ配信を始めようと思うの。私達のことを知らない人に、好きになってもらったり。会えない時に少しでも忘れられないために。何より、ファンのみんなとの交流のために」
藍那がそう答えると、周りも頷く。
「なるほどね、いいんじゃない?でもそれで俺にお願いって何?」
「魁人さ、ヲタク長いじゃない?」
「まぁ、長いね」
「で、多少は他の人と繋がりあるじゃない?」
「あるけど…。宣伝しろってこと?」
それくらいなら全然告知すればいい気が…、そう思いながら魁人が言うと、あやめが首を振って否定する。
「ううん、違うの。配信だとさ、やっぱり私達に気を遣ってコメントするじゃない?そうじゃなくて、改めてファンのみんながホントはどう思ってるか知りたいの。こういうアイドルがいい、とかこういう配信が好き。とか」
「あ~、なるほどね」
「それで、それを魁人くんに聞いてきてほしいの」
「……えっ?」
「魁人くんの、知り合いの人にね?こういう配信が好き、とかこういうアイドルを推したい、とか。そういうの聞いてくれると嬉しいな~って」
突然の無茶ぶり。普段なら断る。絶対に断る、がこの話を聞いて魁人の頭に浮かんだ1人の男。
まずあの人に聞けばいいのかな?そう思った魁人は頷いてこう言った。
「わかりました。ちょっと時間もらいますけど、やってみます」
その声にわっ、と歓声があがると、ロスヴァイセは口々に魁人に礼を述べる。
「ありがとう、魁人くん!」
「ないすぅー!さっすがデイジーのTOだな!」
「ありがとう、ありがとう!やってくれると思ってた!」
「ありがとね、無理はしないでね?」
「ありがとう魁人。でも出来る範囲でいいからね?」
こうして、ロスヴァイセからのミッションを受けた魁人はスマホを使って早速連絡をするのであった。
みなさん体調はいかがですか?
コロナワクチン2回目を週末に控えてるので、副反応期間は更新止まりますができれば隔日で更新していきたいなと思ってます。




