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親戚の再婚で増えた身内が推してるアイドルだった件  作者: 一之瀬葵翔
第1章:君は突然やってくる
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デレいただきました!!

約1か月ぶりの更新です…。

すいません、マジすいません。

部署異動で教育期間中なのに残業ばっかりしてました…。

仕事の方で増税前に注文から入金まで済んでるやつは納期前倒すとか言われて死んでました…。

ちなみに10月から3月まで繁忙期に入るので結局忙しいという…。

「1万円と千円札がいちにーさんしーごーではい、ちょうど1万5000円ね」


 ドキドキしながら撮った初めての自撮り2ショット。

 3枚目くらいから慣れ始めるとヲタクとしての欲が出て、追加で自撮り2ショットをお願いするとなんかかんだで10枚も撮ってしまう。そうしたことで手持ちが足りなくなったため、不足分を引き出すために俺は藍那と2人でコンビニに出かけた。


「自撮り2ショットって…怖いな」


 遠縁とは言え親戚になった推しに最初は戸惑ったけど、ライブ以外でたまに会えるってくらいで俺達の関係は変わらないだろう。なんて勝手に結論付けて今この時を楽しむことにしたわけで。


「結局私達ライブ行ったようなもんよね。さきがけからお金もらったし」


 そう、そうなのだ。結局ライブ行ってチケ代やら物販やらで使ったのと変わらないことに気付いた俺達は笑いあう。推しとの時間プライスレス。


「今日めっちゃ神イベだわ。普通にオフ会イベントとかだと5000円払ってもそんな喋れないじゃん」


「あ~、確かにね。前に各メンバーの推し3人ずつくらいのちっさい感じにしたら?って言ったんだけど…」


 改善はされてないと。仕方ない部分もあるけどさ。

 ちなみにフリーの地下アイドルのオフ会はギャンブルらしい。

 「お願い、どうしても来てほしいの!」なんて言われて無理矢理東京から大阪まで行ったのにイケメンのオタクとずっと喋って全く話せずに終わったなんて闇がそこかしこに溢れてるって前にスピカさんが言ってた。

 あれ絶対スピカさんの実体験だ。干されるオフ会はもうたくさんだ!って言ってたし。


「色んな運営さんがいるからな~。俺らオタクは付いていくか離れるかの2択しかないし、しばらくは放置かな」


 現場歴が長いほど、今の立ち位置でやるべきこと、まだ早いこと、なんてのが運営以上にわかる場合もある。

だからこそ売れてほしいから運営さんに意見するときもあるんだけど、ちゃんと受け止めてくれる運営さんもいれば全く聞かない運営さんもいる。もちろん運営さんだけじゃなくて、オタクが悪いところもあるんだけど。

そういう運営、オタクだからつくべき客が離れて、動員が伸びずに、結局メンバーが地下、という世界に、アイドルに絶望して去っていく。この何年間でどれだけの自称アイドル、がデビューしてどれだけの自称アイドル、が地下アイドルにもなれずに辞めていったか。


「さきがけは私が辞めるまでずっといるんでしょ?」


 笑いながらそういう藍那。いや、デイジーちゃんとしての言葉かな。


「…まぁね。他の現場行ったりするかもだけど。他のアイドルと仲良くなるかもだけど。それでも俺の現場はやっと見つけたお姫様、が残ってる限りはロスヴァイセだと思う」


 リップサービスなんかじゃなく、これは間違いなく本音。

 珍しくマジになって言葉を返す俺を茶化すように目の前のお姫様デイジーはこう返す。


「何それ。ガチ恋口上じゃないんだからさ」


「いや、デイジーちゃんガチ恋なんで隙あらばねじ込むっすわ」


 負けじと茶化すようにそう返すと急に真面目な顔になる藍那。


「でも正直さきがけのおかげで助かってる部分があるのよね」


「よっぽどのことがない限りはライブ行くからね」


 テスト前でも資格試験の前日でもね!


「そうじゃなくて!あ、ライブほとんど来てくれるのもすっごい助かってるんだけど。なんていうかさ、時々なんだけどさなんかマンネリってわけじゃないんだけどすごく自分の中で冷めた気分になるときがあるのね?でも、客席とか物販とかでさきがけが私を見てたりするとね。なんでか知らないけど魔法みたいにそんな気分がすっと消えてさ、ちゃんとやれるの。だから助かってる部分があるって」


 めっちゃ早口だったけど、推しの思わぬ告白に高まってしまう俺。だってこんなこと言われるとかヲタク冥利に尽きるっていうかさ、すっげぇ今までやってきたことが無駄じゃなかったって感じするじゃん。


「これ言おう言おうと思ってずっと言えなかったんだけど、私がデビューしてちょっと経ってからずっとさきがけは私推してくれてるじゃん?なのに私だけさきがけ、って呼び捨てにしてるのもなんか距離あるみたいで嫌なのよ。今回、親戚になったんだし今更って感じだけどさ…呼び捨てでいいの。デイジー、って呼べばいいのよ。さきがけなんだし。こうやって親戚としてあってる時も藍那って呼び捨てでいいからね?」


 …推しのデレ入りましたあああああああああ!!!!!


 え?待って?ヤバくない?これ絶対デレじゃん。えー、マジ?めっちゃ嬉しいんだけど!!

 ちょ待って?ねぇ待って?超かわいくない?はぁ…好き…とかネタに走れるレベルじゃなくて好きなんだけど。


「お、おう。じゃあ今度からデイジーって呼び捨てにする…」


「絶対ね?!約束だからね?」


「わかってる」


「じゃあ今はなんていうの?」


 小首をかしげて笑いながら俺に聞いてくる彼女。もちろん本人の許可も得てるしこう言う。


「藍那」


「…うん、合格!」


 こうしてものすごい陰キャヲタクにあるまじき青春の1ページを刻んだ俺は心臓の鼓動がものすごく速くなるのを感じながら藍那とコンビニから戻るまでの道程を楽しんだのであった。







「あ、そういえばお土産あるんでしょ?ちょうだいよ」


「え?あれライブで渡した方が他のヲタクに怪しまれないことない?」


「別にいいわよ。賞味期限が近すぎて持ってくるのやめたって次の物販の時に言ってくれれば。生ものなんだし」


 親戚たちが続々と家路についていく中そろそろ帰ろうかなんて話を親父たちがしている中あっと思い出したかのように言う藍那。普段物販の時なんかだと絶対にそういうことを言わないから。アイドル、としての彼女じゃなくて正真正銘の一之瀬藍那、として俺に向けられた言葉なんだなと思い、それがなんだか嬉しかったのであった。


週末に更新していく予定でしたが、繁忙期終わるまで月に1話か2話までの更新になるかと思います。

けっこう書こうと思ってるネタが特定されたりしやすいのでぼやかすのに時間かかるんです…。


毎日1時間くらいしか今書けないので、ぼやかす作業がない別作品を週に1本、本作を月に1話、2話のペースで上げたほうがいいのか迷い中です…。

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