Fromぶれいん
芥なる額縁に色彩の礎を無視した宝石が七つ。
古文書にはこう記されている。
望みを叶えたくば相互に"鎬"を削れ。
滲む血が目に付着することで男は生きていると気付いた。
言葉にもならない空気が声帯をすりぬけ、彼女の鼓膜を震わせる。
音は心をも動かす―ー
誰かがそういっていた気がする。
「大丈・・・」
大丈夫そう遮って男は人体に損傷がないかを確認する。
【分析......................】
【大腿四頭筋断裂・・・再組成可維持コスト20%を上回ります...パージを推奨】
コクリッ――
頷くことで両脚のパーツをスクラップにする事に成功した。
生身の足は無事だ。
強化繊維が編み込まれたスーツは企業戦士にとっては必要不可欠であった。
バックパックに収納している正装にオペレーターの彼女の着物
北海の底ではうってつけのモリゾーだ。
「あのっ、この」
スっっと差し出した両手には軍事用のレーションと、ネズミの死骸だった。
漢は残りの部品から土を除けつつ汚れをはたき落として彼女の足元に置いた。
「ほう?ジュースを奢ってやろう」
お名前は?と聞かれて男はこう言った。
名は無い、しいていうなればアナトリアの傭兵だ。
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