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スキルと魔力

 転生もとい生まれて2日目の朝俺はベットから起きる。

まずはステータスを確認して、これからの方針を決めないとな。

情報を把握することが重要だ。

  

「あうーあう あうう」(ステータス オープン) 


 うまく発音しようとしても舌の筋肉がないせいで言えない。

それでもステータスが見えるということは意思さえ込めれば大丈夫だということだ。

そこら辺の変換も便利でよかった。

毎回毎回いちいち口に出して、言っていられないからな。

それではステータスを確認しよう。

 

_______________________________________________


 Name:レオンハルト・レンフィールド(冷泉 伴憲)

 Skill:幸運lv3

       成長力アップlv2

       直感lv5

  スキル強奪lvー

_______________________________________________




 これが今、俺の持っているスキルである。

他の転生者は立った1つのユニークスキルしかない中、俺は一つのユニークスキルに3つのノーマルスキルと大きなアドバンテージがある。



 こんな俺の異世界での目的は自由に楽しむことである。

前世ではできないような体験、様々な未知をを知りたいがためだ。

ハッキリと言って、すでにもう前世はとっくにすべてのことを理解し、やりつくし、飽きていたのだ。

まさに神に殺されたという不幸も俺には幸運に感じられた。




 さてそれぞれどのようなスキルか確認しないとな…

情報収集だ!!



幸運Lv3:このスキル保持者にそれなりの幸運を呼び寄せる。

成長力アップLv2:持ち主の成長効率を4倍にする。

直感Lv5:危険が迫るのを明確に感じ取れる。

スキル強奪:自分の歳の数だけスキルを奪い取れる。ただし、一日に奪い取れる可能性は一回。確率は20パーセント。

俺の地球にいたときに発揮された天才性はこのスキル群によるものであった。



 これが今俺の持っているスキルだ。

一般的にスキルのレベルはよくわからないが、高ければ高いほどよさそうだ。

 


 

 俺の持ってるスキルがどんなレベルかはわからないけどな…

でもこのスキルは他の人には黙っておいたほうがいいだろう。これほどのステータスを持っていたら担ぎ上げられて自由があまり聞かなくなりそうだし、強奪もかなり危ない。

貴族だからこき使われるということはないにせよ、秘匿はしておきたい。


 しかし何といっても小さい時は体も未発達でなんもできない。

なんか暇つぶしがないかな?

筋トレはできないし、瞑想をするしかないのか…

!!

そうだ!!

女神様がここは剣と魔法の世界と言っていたな。

つまり魔法があるということだ。

俺も頑張れば魔法が使えるようになるだろう。

何事も早いうちからやっておくのがいいだろう。まず魔法をつかうには魔力が必要だろう。つまりはじめに魔力の感知が必要だろう。やってみるか!!




 気を練る時は丹田に意識を集中させ、回転をさせる。しかし魔力は血液に流れるものであり、俺の修行方法はまちがっていた。そもそも魔法を使えるのは貴族に限られる。魔法を学ぶときに魔力を認識するには、魔力を扱える人に流し込んでもらいそれを認知しないけないが、自分一人ではできないものである。当然魔法使いを雇う余裕のある貴族の特権である。


 俺は最初の2,3日は、下腹部に魔力の存在を認知しようとした。

しかし、魔力を感じようとしているとき、俺は下腹部のみだけでなく、もっと大きい流れをしていると気づき、1週間後には感知が可能になった。

これは彼の持っている天才性とスキル成長力アップlv2による効果が相乗的に発揮された結果である。

自分1人でそこまでいけるのは一般人、いや英雄にも不可能であろう。

どちらか欠けていたら、とてもこの境地にはたどり着けないレベルだ。


 魔力を知覚した俺が次に乗り越えるハードルはそれを動かし使用することであった。


 うーん うごかしかたがわからない。あと一歩を踏み出さないんだよなぁ。

まるで魔力は巨大な岩だ。

機会を使わずに動かそうとしても徒労に終わるのと同じだ。

魔力が血を流れるのはわかるんだが…血を動かそうとしたことなんて生前は一度もしなかったからな~




 しばらくの間瞑想をしながらぼんやりとする。





 そもそも一瞬でできる方がおかしいのだ。






 !!! 




 そうか! 

血は心臓のポンプのはたらきによって動いてる。 

それで心臓を早回しすればいい。そのためには脳を興奮させ、ホルモンの分泌を増大させ、かつリラックスして疎外をさせずに流せばいいのか。そうとわかれば簡単だ。





 結果

簡単ではなかった。





 



 それでも毎日少しでも動かそうとする。




 魔力を動かし始めようとして1週間もたった頃だろうか、ようやく何かが身体に引っかかる気がするのがわかる。

其処をさらに力押しで強引に血を回転させる。

 


 っう!! 熱い!!


 熱が身体を駆け巡る。

急に堰が外れたかのように魔力が全身を駆け巡る。

不思議な熱いのか、暖かいのか、痺れているのかわからない感覚が体中をめぐる。

前世は興奮してもなかったことだ。やっぱり異世界か…

 

 驚きで魔力をうごかすのをやめた。体がスーッと冷えていき、頭はじんじんと痛む。

これが魔力か。あとはこの感覚にいかに慣れていくかだ。だがこの爽快感は気持ちいい。

瞼が重くなってくる。魔力が切れたか・・・

やはり魔力が切れると眠くなるようだ。

魔力と気は違うといっても本質的には似ているからな。

気が抜けるということは眠くなるということでもある。





 翌朝、目が覚めた。昨日の急激な眠気はなくなり、魔力が満たされ全身がほぐされたかのような感じだ。

前よりも総量があがっているようだ。 

これを繰り返して絶対量を増やしていこう。

早速身体に魔力をめぐらす、昨日ほどの熱さはなくなり身体がポカポカする。あぁ眠気が・・・




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