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魔法の先生

絵ってどう乗せればいいのか・・・

最近忙しいです。

 そんなわけで僕も5歳になった。

山に週2入りかなりたくさんの経験および、魂の量が増大した。

そのおかげで、何とかバルディッシュを片手で持てるまでに力が付いた。

僕の今使っているバルディッシュは小型のもので、2㎏ほどしかないのだが、それでも相当キツイ。

何とか持てているものの、重さにかなり振り回されてしまう。

このままでは使い物にならないので、継続的に森に入った方がよさそうだ。


 さてこの4年で手に入った新しいスキルとしては、

・剣術lv2

・サバイバルlv1

・嗅覚上昇lv3の3つだ。


 なお、剣術はゴブリンからちまちま強奪して経験値をためたもので既に腕前は上級者レベル。

嗅覚上昇はオークからとったものである。一体一体の持ってるスキルのレベルが高く、そこまで強奪していないものの、レベルはかなり高くなった。

匂いを追跡できるほどになっている。

地味に役に立つスキルだ。

サバイバルは森の中で一生懸命に過ごしていたらいつの間にか、取れていた。

効果としては森の中での生活に補正をかけるというものだ。



 何とかバルディッシュを持てるようになったので今日から、その練習を始める。

師匠はもちろんユウエルだ。

訓練するところは、屋敷の裏のひらけたところだ。

地球ではバルディッシュは両手で扱う武器なのだが、こちらではレベルアップシステムのおかげで、

片手で持つことができる人もいる。

まずは基本の素振りからだ。両手でやれば楽なのだが、片手で持ってるため持っている方にバランスが偏り単純にふるうのも大変だ。

振り回されてしまう。

一生懸命ふるう。

汗が目に入っていたい。


「重心がずれてる。」


 ふらふらになっていたようだ。急いで重心を立て直す。

すると、


「体の軸を意識しろ。背骨を通っている軸をな。軸を意識することで、体の動きもよくなる。」


 からだの軸を意識しながら、バルディッシュをふるう。


「そうだ、軸を意識して肩、腰も回してふるうんだ。」


 次第に動きは洗練されていく。



 一時間たった頃、ようやく、


「よし、今日の稽古はここまでだ」


 かなり重いものをふるっているので、もう終わるころには、ヘトヘトだ。

身体を通り抜ける冷ややかな風が気持ちいい。


「明日から、毎日昼の1時間前から1時間練習するぞ。ごはんを食べた後やると吐くからな」


 何それ、かなりやばそうだ。

ふと、ユウエルが屋敷の方向を見る。

ユウエルの視線がある方をたどると、エルザが走ってくるのが見えた。



「どうしたんだ?エルザ?」


「レオン。奥様が呼んでるわよ。」


 どうしたんだろう? なんも悪いことはやっていないしな。


「レオン行ってこい。明日の昼前だ。忘れるなよ」


「はい」


 エルザに連れられて、母親の居室に行く。

相変わらずこの屋敷は無駄にでかい。

メイドさん以外誰も家族を見かけないし、拡散しているんだろうな。

さすがは貴族の邸宅とでもいうべきだろう。



 トントン

エルザが豪奢な扉をノックする。


「奥様、レオン様をお連れいたしました。」


「どうぞ、入って頂戴」


 そういわれ中に入る。

相変わらず中はピンクの靄がかかったかのように、甘ったるく、空気が重い。

いつ入ってもうんざりさせるような部屋だ。


「エルザ、ご苦労。下がりなさい」


 そういわれエルザは下がる。


「今日、あなたを呼んだのはほかでもないの。魔法の講義をあなたも受けてもらおうと思ってね」


 願ってもない幸運だ。ちゃんとした使い方を習ったことがないからな。


「はい、とてもうれしいです」


「あなたが10歳から入る学園の入学試験に魔法を扱えるかも考慮されますから。魔法は貴族の特権でし

て、使えるのも貴族とエルフぐらいよ。それを使えるだけで学園に入れるのよ。それなりに配点も高いですからね」


「その試験には平民も入ってるのですか?」


「ええ。ただいける子供は、相当な努力を必要とされますよ。魔法を使えない分」


「それで、試験はどのようなものですか?」


「魔法が50点武術が50点筆記が900点ですね」


「それではあまり魔法の配点は高いとは言えませんよね?」


「えぇ。でも筆記は数学といわれるものがほとんどで、あまりとれる人がいないのよ。それで必然的に、魔法、武術の方に重きが置かれてるのよ」


「それで、1000点中どのぐらい取れば、合格するのでしょうか?」


 あまり頭の方は重視されてないようだな。ハッキリ言って脳筋ばかりなんだな。


「30点ぐらいよ」


 ブっ!! 予想以上に低くて吹いた。

予想の十分の一だった。

随分低いんだな。


「なるほど、それで、歴代最高点および私の兄の点数をおしえていただけませんか?」


「あなたのお兄さんは45点。貴族の中ではいい方ね。歴代最高は召喚された勇者のうちの一人の賢者の人が出した、243点が最高よ。それ以外はどんなに良くても100点前後よ」


 へ~やっぱり異世界召喚者がトップか。そりゃ日本の高等教育を受けてればそうなるか。

勇者までが学園を卒業してるとは思わなかったけど。


「それでは、貴族の方が頭が悪そうといってるように聞こえますが…」


「ええ、悔しいことに平民の中の生え抜きが受けるわけですからね。貴族の方ができが悪いのです。腹立たしいことに」


 そりゃそうか、貴族のぼんくらどもと違ってあっちは必至だからな。

学園をいい成績で卒業すれば平民でも道が開けるからな。


「それでは、魔法の授業も受けてもらいます。貴族が負けるって言っても、貴族の派閥どうしで

競争することもありますからね」


 なるほど、汚い大人の事情や、見栄っていうものがあるのか。


「あなたのお兄さんもお姉さんもその講師に教えてもらいました」


「そういえばもう二人とも10歳を超えてるのですか、どちらも学園へ?」


「ええ、二人とも学園に入っておりますよ。あなたが学園に行ったら、ここは下のものに任せて家族みんなで王都に移り住みます」


 こんなところに住んでいたくないようだ。でもなんでこっちで幼少期を過ごしてんだろう?

ずっと王都にいればいいのに…


「それでは、案内させます。そのメイドについていきなさい。」


パンパンと手を鳴らし呼んでいる。

奥から、かわいらしいメイドが飛んでくる。


「えっとレオンしゃまですね。案内します」


 噛んだ!!

そう言うと顔をまっかにしてしまった。かわいそうなぐらいにだ。


「早く行きなさい」


 冷たい声が飛んでくる。


「は、はい。申し訳ありません」


 なんていうかダメメイドみたいな雰囲気だ。


「こっ、こちらです」


 案内されてついて行く。

この屋敷の端の方に進んでいく。そうして角部屋の前に案内される。


「それではこちらです」


 さっきの部屋の扉に比べれば、随分落ち着いたつくりだ。

そしてそのまま置いて行かれた。

っえ? 部屋まで案内してくれないの?

しょうがない自分で入るか。



 トントン

扉をたたく。


「入っていいわよ」


 女の人のきれいな声が聞こえる。

ドアノブが高いのだが、ジャンプして回して中に入る。

中に入ると金髪の美人の女性がいた。耳をよく見ると、細長い耳だ。

エルフだ!!

さすがエルフ。美男美女が多いといわれるだけあってこの女の人もとてもきれいだ。

陶磁のような滑らかな肌。シミ一つない肌。光り輝くような波打つ金髪。くびれた腰。出るところは出た男好きのする肢体。緑色のみずみずしい瞳。すらりとした鼻。淡いピンク色の唇。道を行く人の誰もがふりかえり、男の人ならだれもが、夢を見た完璧な美女がそこにいた。

自分ででも顔が沸騰するのがわかる。子供でも心は思春期なのだ。思わず顔を見せたくなくなり顔をそむける。エルザもかわいいと思っていたが、この人には全然かなわないな。俺もエルフに生まれたかった。

きっと美男子になれただろうに。


「あなたが今度の生徒さん?」


 声はきれいなのだが、どこか疲れたような雰囲気を醸し出している。


「はい、レオンです。これから5年間よろしくお願いします」


 そういうと彼女はビックリしたような顔をしてこちらに向けてきた。


「あなたの名前は?」


「セーネよ。見て通りエルフよ。よろしくね」


「なんであなたはそんな疲れた雰囲気をしてるの?」


 彼女はそれを聞き、かすかにほほ笑んだ。


「あなたの兄弟たちがあまりにもひどくてね。この契約は失敗だったわね」


「契約って?」


「あなたたち4人の魔法の授業の面倒を見るために雇われたのよ」


「ふ~ん。それでどんな風につかれたの?」


「口にするのも嫌なのですが、・・・長男のシルヴェストルは私に毎日セクハラばっかり、まともに授業聞いてくれなくて、次男のクレランスは妾になれだの、妻になれだの、玩具にするとばっかり叫んで、

長女のマーセイディズは私を見るなり罵詈雑言を…」


 それって全部セーネさんの美しさが原因だろうな。

美人は得ばっかりではないのか。


「まともなのはあなただけよ。」


「僕がお兄さん、お姉さんみたいだったら?」


「発狂したわね」


 間断なく言う。


「そうなの… それじゃ僕はいい子にしてるね!!」


「そう!! ありがとう!! 私はセーネ。エルフの村から来たの。よろしくね」


「ウン!! よろしく」


「それじゃ明日から魔法を教えるわね。何時ごろがいい?」


「午前中は武術の訓練があるからね… そうだね、午後からお願い」


「わかった。待っているわ」


 言葉だけ聞くと恋人に思えるな。

セーネもおなじことを思ったのか、こちらに目を合わせ若干頬を赤らめながら、クスリと笑った。



 遠くからドタバタ足音が聞こえる。


「やっぱり私はだめです~」


 先ほどのメイドが泣きながらやってくる。

セーヌと顔を見合わせ苦笑いをする。



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