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魔石

 あの日ゴブリンを倒してから、週に2回ほどは森に一日中こもっている。

またそうでない日も半日ほどは外で遊んでいる。

一度森に入りレベルアップによって身体能力を上げ、後の3日を身体能力の上がった体を慣らすのに費やす。

そういうスパンを繰り返している。

もうすでにかれこれ5回ぐらいは森に入っている。

身体能力も一歳児ではありえないほどに上げてきている。



 さて今も森に入っているのだが、ユウエルもゴブリンでは俺を倒せないだろうということで、

ほとんど放っておかれている。

たぶんどこかで見守っているのだと信じたいのだが…



 ゴブリンでは一度に2、3匹出た程度では、ほとんど意に介さなくても倒せるようになってきた。

なんせゴブリンは普通の農民でも倒すことはできるのだ。

最も成人の男が一対一で戦った場合なのだが…


 またゴブリンが3匹出てきた。

この森で、いくら狩っても狩っても、減る様子は全く見られない。

修行にはいいのだろうが、住民にとってはいい迷惑だろう。


 まだ武器をゴブリンが構える前に、一体の首を、裂き返す刃でもう一体の首も跳ねる。


 最後のゴブリンが剣を構えるがもう遅い。

剣ごと切り裂く。


【ゴブリンキラーを手に入れました】


久しぶりの無機質な音声だ。


 ゴブリンキラー?

スキルなのか?


 ステータスを開いて確認してみる。

どうやら称号は何等かの偉業を達成したときに手に入れられるものだ。

ゴブリンキラーはゴブリンを100匹倒すと手に入れられるようだ。

効果としては、ゴブリン種に対するダメージ+5%。しかしゴブリンなど雑魚なのでハッキリ言っていらないスキルだ。





 さてもう一度おさらいをすると僕の転生した国は世界地図の西に書いてある、ローレンシア王国だ。

そして、レンフィールド家の領地は西端にある。

つまりここが最西の地であるようだ。

つまり、ここから西は人類未踏の地である。

 何が人類をこの地から西に進出することを阻んでいるのか。

それは目の前に悠然と聳え立つ巨峰のせいだ。

町からすでにここは10㎞ほど西に来た地点である。

かなり上がった身体能力のおかげでここまで40分ほどでこれた。

この山脈の名前はグレートサンダー山脈。

頂上付近で常に激しい雷が降り注いでることから、この名前が付いたらしい。

そびえたつ巨峰。

あのヒマラヤ山脈ですら比べ物にならない巨大さ、本物を見たことがないからわからないが、エベレストの2倍より少ない程度、およそ15000mほどありそうだ。

山の下腹のあたりから既に、目もくらむような真っ白い雪に覆われている。

しかし、山は上空は激しい気流によって常に削られどんなに条件が良くても10000mは超えないはずではなかったのか…

身長が低いから見誤ってるということではない。

首を90度にまげてようやく頂上が見えるのだ。

これほどの高さなので当然いままで誰も頂上までたどり着いたことはないのだ。


 今回はオークを狩るためにこの山麓までやってきた。

オークはかなり強い魔物であり、ゴブリンとは比較するまでもない強さだ。

ユウエルも次から次へと俺を死地に送り込んでるような・・・

ゴブリンが楽になったらさらに強い魔物と戦わせる。



 山脈のふもとを歩き回る。

オークは体長2m体重100kgを超える豚の頭を持つ、醜い魔物だ。

遠くからでも簡単に見つけられるほどの巨体でもある。

それでもゴブリンほど個体数が多くないため、なかなか見つけられない。

端にキラリと光るものが目に入る。

オークの持つ武器の輝きかと思ったらどうやら違ったらしい。

近くまで歩いて行ってそれが何かを確認する。

どうやら、宝石みたいなものだ。

2つ赤色と青色の直径5㎝ほどの宝石が。

形は真円。

透き通っていて、かざすと、色のついた向こう側の景色が見える。

一体これは何だろう?

なんか重要そうな感じがするので、ポケットに入れてもってかえる。

一つのポケットに入れても5㎝と大きいためギチギチになっている。

落とさないように気を付けよう。

気を取り直してオークを探す。

宝石を見つけてからさらにもう十分すると槍を持った、薄汚れた感じのオークを一匹見つけた。

木の根元に座ってくつろいでる様子だ。

これは好機だと思い、後ろに回り込む。

足音を立てないように近付く。

あと10mというところでいきなり立ったかと思うとあたりをきょろきょろしだした。

豚は犬ほど鼻はよくないとは言え、野生で生きているため人間よりはるかに鼻が効くのだろう。

詳しい位置までは悟られていないとは言え早めに体勢を整えないうちに攻撃した方がいいだろう。

急いで近付き、後ろから足を切り付ける。



!!



 硬い!! ゴブリンより皮膚が硬いのだそれでも負けずに両足の腱を断ち切った。

もんどりうって後ろに倒れこみ、あたりを揺らす。

立ち上がれないオークなどただの豚だ。後ろに回り込み、首を断ち切る。



 かなりの力が流れ込んでくる。倒した証拠だ。

ゴブリンを十匹殺して得られる魂よりさらに大きい。

ゴブリンとはやはり比べ物にならないようだ。


 そのまま証拠の牙を切り取り家に帰る。

牙を渡すときに宝石について聞いてみた。


「宝石ってどいうのがあるの?」


「ウン?魔石のことか?魔石は中級以上の魔物の心臓に埋まっているぞ。今倒したオークよりもう1つランクが上の魔物当たりからだ。魔法の媒体、魔道具の燃料などに使われる。」


「色は何色があるの?」

すべて無色透明だが、ランクが高いほど大きくなるぞ。」


「ふ~ん」


 一体これは何なんだろう?

色付きなんてまったくないという。ただの宝石なのかな。気になるが今悩んでもどうしようもない。

これは放っておこう。机の中に置いておく。まぁそのうちわかるだろうな。


 しかし、今日も身体能力の上昇で疲れた。早く寝よう。








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