1-6 何でも屋
俺はある名門の家系に産まれた。俺はそこの次期当主らしい。
そこの家系はある店でさまざまな依頼を受けている。スポーツ、喧嘩、推理、暗殺、張り込み、賭け、浮気調査、犬の散歩、など、たくさんの仕事する。
つまり『何でも屋』だ。
しかし、そこら辺の何でも屋とは、レベルが違う。
依頼達成率100%、受けた依頼は死んでも成し遂げる、超スーパーエリート何でも屋なのだ。
そして、俺は今の当主の親父に期待されていつ、親父が死んでも大丈夫なように俺を育て上げた。
俺の今の担当の仕事は力仕事系だ。
やはり来る依頼はおかしいレベルの物が多かった。
ある有名なボクサーは「俺の対戦相手のチャンピオンを殺してくれ。」や、ある女からは「旦那の浮気相手を殺してくれ。」とかだ。
そうして俺はボクサーやムエタイ、テコンドーにサバット、さまざまな強者が俺を強くした。今ではこなせない依頼はほとんど無いだろう…
一部のスキルホルダー以外はな!
もしこのようなスキルホルダーが当たり前の世界が近々来るかもしれない…
そして目には目を、歯には歯を、スキルにはスキルを、ということでこの高校に通うようになった。
しかーし!俺は知っての通りスキルゼロだ!この高校にきた意味が全くないのだ!
ちなみに俺のの学力は東大に主席で行けちゃう並みだ!…来るんじゃなかったなぁ。
そんな妄想を繰り広げながら勝利の余韻に浸っているとその余韻を強引に断ち切り、不快なほど大きなナハハ、という笑い声が聞こえてきた。
「ナハハ、まさか本当に勝っちまうなんてな。竜、俺に本気隠してたのかよ(笑)」
「ちげーよ、スキルバトルはスキル使わずに勝っても勝利扱いされないんだよ…ってか知ってるだろ、生徒手帳読んでないのか?」
「あんなの読むかよ、そんなことよりよー俺とスキルバトルしようぜー」
「はぁ!?無理だろお前には勝てんし。」
と、その時を見計らったかのようにある校内放送が響いた、
『えーっと海崎 竜、に追加のルールだ。』
その声は校長だった。
『一つは、一回でも負けたら即退学だ。二つ、頼まれたら必ず受けること、以上を追加とする。』
「………………………………………はぁ!?」
俺はケータイから、ピローンと音がして確認したら〈スキルバトル〉登録完了。と表示されていた。
「ナハハハハハ、流石この高校を作った校長だな、逃げ道を残さねぇな」
「いやいや!冗談じゃねーよ!負けたら即退学だぞ!俺!」
『バトル開始まで5秒前、4.3.2.1…』
「ナハハハハハハハハハハ!」
「ねえ!マジでやるのか!やっちゃうのか?」
『スキルバトル開…』キーンコーンカーンコーン、
授業が始まるチャイムとともに両者見事にズッコけた。