第一話~陰謀~
高校の入学式の日、隆太と涼子の運命を変える瞬間は刻一刻と近づいていた
だが何も知らず平和に過ごしていた
初心者小説家の初作品ついに本格始動か!?
-1-
「行ってきま~す」
俺は涼子と家を出る、俺の家は7階建てのマンションの5階にある4LDKの部屋である
両親は2人とも俺が高校入学前に事故で死んだ
一度親戚と一緒に暮らそうって話になったのだが俺はこのマンションの部屋に思い入れがあり今は1人で暮らしている
幸い、両親が残してくれた遺産で暮らせるし祖父母が少し援助してくれているのでそこまで生活に困ってはいない
「そう言えば今日は入学式だね、可愛い1年生がいっぱい入ってくるよ~」
「1年生?あんなのただのうるせぇガキじゃないか、可愛くもなんとも無いね」
「そんな事無いよ~、緊張してるけど頑張ろうとしてる1年生、とっても可愛いじゃない」
「俺はそうは思わないね」
「むぅ~、りゅうちゃんのわからずや」
「ハイハイ」
そう今日は俺と涼子の通う学校・想天高校の入学式なのである
想天高校は公立の方でも上のレベルの学校で、在学875人の学校だ
学校のモットーは文武両道だ
毎回学期末に行われる学力・運動能力試験で全校のランキング(もちろんの事男女別)で総合ランキングの300位以内に入らなければ参加してる部活は参加禁止になるし、それがあまりにも酷ければ退部、留年、留年2回続けば退学になる
まぁ、俺も涼子も成績は上の方で部活も入ってないので全く問題ない
「今日俺屋上でサボるは、先生に言い訳頼んだ」
「え~っ、駄目だよ、ちゃんと参加しようよ~」
「頼む、後で何でも言う事聞くからさ、な?」
「う~んとね、じゃぁ今度の日曜日デートしよう」
「えっ!ちょっとまて」
「何でも言う事聞いてくれるって行ったよねぇ~」
「ハイ、言いました」
涼子と約束を破るとめんどくさい事になるので言う事を聞くことにした
「とりあえず具合が悪いって事で保健室行ったって事にしとくね!」
「あぁ、頼んだ」
「約束忘れないでね」
「あぁ、わかった」
そうこうしている内に学校に着いてしまった
俺はこれから一旦教室に行きその後屋上に直行だ
「んじゃ、帰りのHRには戻って来るからな」
「うん、じゃぁまた後で」
「おう」
これがあいつと交わした、最後の日常会話であった
-2-
隆太と涼子が一緒に歩いているのを影から見ている2人組みが居た
「へっへっへ、見ましたかあの女、闇の力の適合性がかなり高いですぜ、あいつをこちらに引き込んで魔王様の嫁にしましょうぜ」
邪悪な気配を漂わせる男はそう言った
「あぁそうだな、あの女は闇の力を受け入れる器だ、魔王様もお気に召すだろう、だが・・・」
冷酷そうな女がそう言って途中で言葉を止めた
「如何した?何か問題でもあるのか?サクバス」
サクバスと呼ばれたその女は
「よく見ろアザゼル、あの女光の加護を持っているから気がかりになっただけだ」
サクバスはアザゼルに向ってそう言った
「まぁそんな加護は魔王様の力で消すことは出来るでしょうよ、とりあえず捕らえて魔王様の下へ連れて行きましょう」
アザゼルはそう言った
「そうだな、では行くぞ」
「了解」
そういって
2人は呼び出した闇に姿を消した
どうも、廚二病患者です
さてさて、今回影から見ていた悪魔の2人組み、サクバスとアザゼルですが、2人の名前は色んな国の神話から名前を取って着けました
これから出る予定の天使や神々と悪魔も色んな国の神話から取って着ける予定です