2,麗見の日常
麗見が自殺未遂に至った哀しい現実が明かされる。
時は遡り…
「あんたなんか産まなきゃ良かった。」
「…。」
私の名前は麗見です。私にはお父さんはいません、そしていつもお母さんのサンドバッグになります。それが私の役割だからです。あとはお母さんを怒らせないように気をつけること。
「出かけっから勝手になんか食べてろ。」
「何処に…」
「あんたには関係ないでしょ!!」
そして私はいつも通り蹴られる。間違えた、間違えたんだ。怒らせた。ごめんなさい、ごめんなさい…。
「あーもうめんどくせえな…これでどうにかしろ…。」
そう言ってお母さんは千円札をおいで家を出ていった。それ以降お母さんは帰ってこなかった。
これはもう丁度一年前の話だ。つまり私が16歳、高校生になりたての頃…。
そして現在は、アルバイトを掛け持ちしながら安いアパートの一室でなんとか生活している。学校の方はというと、奨学金を借りて通っている。勿論みんなが遊んでる様な時間もお金もなかったから、暇なときは古本屋でかった参考で勉強していた。そんな生活が今となっては何だかんだ楽しかった。
それなのにある日…。
「ガタン!ガタン!」
私の部屋の扉を蹴る音が聞こえ、私は少し顔を出す。そこには、小柄な私は恐怖するしかない、大柄な男たちが3人立ってた。
そして、そのうち1人が荒々しく声を上げる。
「あんたがレイミ?とか言うあいつの娘か?」
「え…?」
「あんたの母親が借金してそのまま死にやがったからよ、調べたら父親も失踪してな。言いたいことわかっとるのぉ?」
「え…あ…」
「まだ若くてかわいそうやけど、借りたもん返してもらわなあかんからな。」
「わた…私が…?」
「そういうことや。」
そのとき私は絶望した。さらに詳しく聞くと母親は五百万以上借りてそのまま逃げたとのことで、一人暮らしの女子高校生には到底返せる金額じゃなかった。
その日3人はあっさり一ヶ月のバイト代を回収し帰って行った。
「こんな…ことって…」
(今更あの女の後片付けを私が…?何で私が…)
私は一人泣き崩れた。そこで私のなかの何かが途切れた気がした。
(「あぁ…死にたい…わたし…何か悪いことしたかな…?神様…わたしは悪い子ですか…?」)
泣きながら声にならない声を必死に抑え込んだ…。
親からは虐待を受け続け、高1の頃から一人暮らしを始めた中、関係を断ち切ったはずの母親の莫大な借金を背をわされる…。今回書いてないけど1話でちらっと言われていた「学校にも居場所がない」についても、麗見は学校では誰も近寄ってこない浮いた存在になってしまっている模様。自分で描いていてなかなか可哀想になってきたのでこれから幸せにしていきたいです(?)




