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僕のお母さんは△▽女優  作者: kyonkyon
第4章 クラスの不良は優等生
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クラスの不良は優等生 4話

チュンチュン……


鳥のさえずりで何となく目が覚める。

どこか肩が重く目がしょぼしょぼするのは少し疲れた証拠なのだろう。


昨日はゲームしたり、勉強したり……女の子と歩いて彼女に軽く詰められたりとなんか色々カオスな日だった。

しかし、今まで1人でいることが多かった学生生活としてはとても大きな進歩だと思う。

母ちゃんがAVやっていた事から……少しずつ色んなことが動き出した気がする。

勉強も前向きにできたし、7月の期末試験が楽しみだ。


「おはよー!直輝ー!」

「おはよう、母ちゃん。」

「なんか、最近明るいね!」

「まあ……うん。」


母ちゃんがいつもの通り美味しい朝ごはんを作ってくれた。昔はこれが当たり前だったんだけど家出を2回もすると、この母親のやってくれることって当たり前じゃないんだなとしみじみ思う。


「また、友達呼んでもいいからね!いい子たちじゃない!」

「いや、母ちゃん龍君に初対面で口説かれてなかった?」

「あんなのまだ可愛いもんよ!母ちゃんアフリカの原住民にだって……。」

「ごめん、悪かった。その話はまた今度にしよう。」


朝から母親がAVの撮影でアフリカの原住民と撮影に励んでいたエピソードは重すぎる。

朝に生クリームだけ食べさせられるくらいきつい。


「冗談よ!」

「そうでいてくれると助かる。」

「それはそうと、そろそろ飯田くんがむかえにくるんじゃない?」

「しまった!もう7時半か!そろそろ身支度しなきゃじゃん!」


こうして、いつもの朝は少しだけ慌ただしい朝を迎えた。


☆☆


「なあ、飯田?」

「なんだい、直輝よ。」

「母ちゃん……アフリカ……原住民……。」

「直輝、親友だからはっきり言わしてもらうけど自分の母親の外国人ものに興味を持つのは将来的に心配だと思うぞ。」

「ちゃうわい!朝母ちゃんにその話を小出しにされて事実か気になったんだよ!」


こいつの頭はどういう風に変換されたのだろう。

いや、俺の聞き方も悪かったのかもしれない。


「あ〜そういうことか、あれは凄かったよ。アフリカの巨大なネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲をばったばったと遥香さんが蹂躙するんだよ。体力おばけで最後原住民の方くたばってたな。」

「いや!母ちゃん蹂躙するんかい!される方じゃないのかよ!」


なんてことだろう、ますます知れば知るほど母ちゃんが分からない。

まあ、生涯みることはないんだけど。


そんなこんなで飯田との朝の話も盛り上がって、学校もスタートする。


「おはようさん!」

「おはよ!直輝!」


教室に来ると……彩奈さんが笑顔で出迎えてきた。


「これ!昨日のマンガね!」

「おお!読みたかったやつ!ありがとう!」

「こちらこそ!感想待ってるね!」


なんというか、キャラ変わりすぎじゃないかとツッコミは待ちつつずっと読みたかったマンガがゲットできて嬉しかった。

早速昼休みで見るとしよう。

え、どんな作品かって?

んー、そうだねぇ……あえていうなら女の子たちが集まってゆるーくキャンプする作品かな?


アニメではみてたのだけれどマンガは追えてなかったので貸してくれるのならなお嬉しかった。


しかし、キャンプもいいなぁ〜こうやって集まってキャンプとかしても楽しそうだ。

昔はインドア一択だったがコロナもあってキャンプブームが来てからは少しアウトドアにも興味が湧いてきた。


そういえば、昔母ちゃんに連れられたビーナスラインもここに書いてあるから聖地巡礼は実は過去にしていたりする。

なんか、母ちゃん泣いてた気がするからそれしか印象はないんだけれどね。


しかし、時間はそんなに長く猶予をくれないので残酷にも授業は始まってしまった。


さて、いつものように授業に臨むとしよう。


☆☆


キーンコーンカーンコーン……


授業が終わった。

小テストがあったのだけれど100点中74点と決して上位とは言えないけど確実に成長をしている。

勉強はやればやるほどわかるもんだと実感をする。


さて、お昼は何しようか。

今日は龍君は他のヤンキーに誘われてパチンコに行くとの事で学校を早退していた。

なんか、去り際にユニコーン!とかいってたのでガンダムでも打ちにいくのだろう。

飯田も部活の会議で忙しいとのこと。

そういえばプール開きもあるし、大会も近いから暫くは遊べないかもしれない。


そうなると、選択肢はひとつに限られる、

というか、選択肢なんてものはなかった。


「直輝くーん♡昨日の彩奈ちゃんとなにかしてたの〜?」

「あの……舞衣さん?腕を組むのは実にカップルらしいと思うんだけど関節があらぬ方向に進んでる気がして……その……いたい……いたいんですけど……。」


質問は既に拷問と化していた。

あれ、舞衣ってこんなに腕の力強かったっけ?


「確かに……彩奈さんは可愛いとはおもうけど……あの短時間で距離縮まると嫉妬しちゃうんだけど。」

「ごめんて、意外と彩奈さんアニメとか好きでなんか意気投合しちゃったんだよ!やましいことはしないって!」

「私とは?」

「時期が来たら!」

「あはは……そこは紳士だけど、正直なんだね……!

じゃあ、今度デート行こうよ。」

「いいよ、どこに行く?」

「じゃあ……今週末は歌舞伎町で映画でも見に行こっか!」


どうやら俺の彼女はおもったより嫉妬深いところはあるのだけれど……そこも可愛らしい。

舞衣は140センチ台の小柄な体を上下に動くところとかも小動物みたいな可愛さがある。


そうだ、俺も彼氏なんだから彼女として愛さなければ行けないのだ。

恋愛って難しいなあ。


こうして、俺はこの後も舞衣と過ごして土曜を待つことになった。

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