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僕のお母さんは△▽女優  作者: kyonkyon
第14章 僕の役割は文化祭実行委員
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【2万PV記念!】飯田と笛吹の今後の方針など

※100日チャレンジ82日目

ここは……直輝の家か。

俺は飯田蓮、直輝の親友である。


俺は何故か直輝の家のリビングにたっていて、服装はタキシードを着ていた。


「あ、これ直輝から聞いたことあるな……これって。」


すると、上からくす玉が出てきた。

俺はそこからプラりと下がる紐を見て意を決して引っ張ってみる。


すると、1枚の紙が出てきてそこに

「僕のお母さんは△▽女優、2万PV突破」と書いてあった。


すると、ずっと影になってるところから笛吹さんが出てきた。


「僕のーおかあーさんはーえー……おえええええ!」

「おいいい!流石にTPOわきまえとけ!この酔っぱらいが!」

「うええ……助けて……れんれん。」

「えー、僕のお母さんは△▽女優!2万PV突破おめでとうございます!」


俺は笛吹さんからマイクを受け取りサラッと司会を進めていく。


白を基調とした清楚なところと、肩が露出している笛吹さんはとても似合っていて、顔だけで食っていけそうな美しさをしていたのに、俺たちの写った画面が半分モザイクが必要な場面になってしまった。


そして、笛吹さんはどこから現れた遥香さんに水を貰って吐瀉物を片付けてもらっていた。

1度撮影はストップしていく。

その間に遥香さんは駅員が使う用の吐瀉物処理用の砂を吸わせて素早く片付けていた。


「……あとはよろしくね、飯田くん。」

「ちょっとー!?おい、俺主人公じゃないんだけど!?」


そんな制止も虚しく、遥香さんは忍者のように現場を去っていった。


「ったく……。えー毎度恒例の作者より手紙を頂いてます。読み上げますね。」


そして、俺は地味に大きなA4の紙をみて読み上げる。


「拝啓 読者の皆様。および普段リポストなどで応援いただいているフォロワーの皆様、ついに2.2万PVをとっぱしました。

本当は8月終わりごろに超えていたのですが、やっと仕事が落ち着いたので今回、記念回とさせていただきます。」


「おええええ……うええええ……。」


俺が読み上げてる間に笛吹さんからいつもの不愉快な嗚咽が聞こえてきて若干イラッときてしまう。

まったく……学ばないんだから。


俺は無視して読み上げる。


「ここに至るまで、賞にエントリーなどをしましたけど、なかなか結果が出ず、本当にこのまま続けていいのかものすごく悩みました。100日チャレンジも80日切って、この作品も180話を超えて、文字数が50万文字近くの人生で経験したことないほど大作になってました。」


「ひく……ひく……わらしはぁ!なんで……うう。」

「うるっせえよ!今大事なこと言ってんでしょうが!なんで今度は泣き上戸なんだよ、俺が泣きてえよ!」


俺が笛吹さんを叱ると視線の先に遥香さんがスケッチブックに「巻いて!」って書いてあるのを提示される。


いや、なんでこんなにAD上手いんだよ!撮影とかしてたっけ?


続きを読み上げようとしたら、笛吹さんに紙を奪われてしまった。


え……ええ……。


「だけどぉ!そんな時でも……いつもコメントをくださる方がいたり……ひぐっ、読んでくれなくてもリポストしてくれる皆様に……本当に支えられてきました……。

俺は!これからも皆様を楽しませます!それに……併走してくれた直輝はまだ何も夢を叶えるどころか夢を見せてあげてもいません!心機一転……頑張りたいと……思います。……うわあああ!」


笛吹さんが泣きながらいい雰囲気で読み上げてるのにギャグ要素が強すぎて頭が追いつかなかった。


「でも本当に、ここまで来れてるのは皆様のおかげです!拙作を今後とよろしくお願いします!」


俺は頭を下げると直輝も座りながら拍手をしていた。


「いや、直輝いるんかい!」

「そりゃあいるよ。……どう?司会大変?」

「……相方が絶望的に仕事してないからね。」

「いや、これは俺も想定外だったよ。」


全く……俺はいつも笛吹さんに振り回されてばかりである。

でも、なんか見捨てられないんだよな。

危なっかしいというか、たまに優しい所があって憎めないというかな。


おっと、いけない。今後についてだった。


「おっほん!えー、今後についてですけど…100日チャレンジが終わっても…これからも毎朝6時に投稿をしようとおもってます。今のタイトルは、「僕の役割は文化祭実行委員」です。直輝はこれからも色んな方とぶつかっては成長をしていきます。時折、番外編などを出したりしますので今後ともよろしくお願いします!」


「おねらいしやあす。」


……ちょっと頬から血管が浮き出そうなくらいイラッとしてしまった。

マジでどうにかしないといけないかも。


こうして、記念回は過去最高レベルでグダグダに終わってしまった。

全く、なんというか……ものすごく疲れたな。

いつもこれやってる直輝には脱帽だよ。


すると、台本にひとつの紙がはらりと落ちてきた。

三角に折られたメモのようだった。


俺はそれを開いてみる。


「飯田くんへ 司会ありがとう!次は飯田くんメイン回考えたから、そこもよろしくね!」


俺はそのメッセージを受け取ってため息をついた。

全く、小説辞めんじゃねーぞ。クソ作者。


「笛吹さーん、戻りますよ。」

「えー?もう終わり〜?じゃあ打ち上げに吉四六でも……!」

「しばらく禁酒です。」


いつも千鳥足になった笛吹さんを担ぐのが俺の仕事だけど、少しだけ明日がたのしみになるような感覚があった。


俺は主人公じゃないんだけど、たまには前に出たいのかもしれない。

今日の天気は曇り、日照時間が少し短くなってきたのかいつもよりも肌寒く、少し暗くなり変化していくものを感じた。

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