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16.売られた聖女はアーネスの村で治療を行う

 怪我人の治療と魔獣の死体の片付けに、その日の夕刻までかかった。

 馬車については、車輪の片方が車軸から外れており、部品が足りず、修理は難しいとの話だった。時間をかければ応急処置は可能だそうだが、今は難しかった。

 このままいけば今日はこの場に野営になるのだろうか。


 考えていたところ陛下に呼ばれ、陛下と班長たちの話し合いに私も参加することになった。


「野営するべきか、村に向かうべきか、皆の意見を聞きたい。自由な発言を許す」


 陛下が話を切り出すと、第一班の班長が口を開いた。


「あのような魔獣がこちらに出没していると言うことは、アーネスの村の状況が気になります」

「だが、駆けたとしても、日没には間に合わないだろう」


 第三班の班長が続ける。


「野営するにしても、昼間のような魔獣がきたら、夜の闇の中ではこちらが不利です。

 猿型はツガイで行動することが多い。確率は高いと思われます」

「それに、あの量の血のにおいはちょっとやそっとじゃ消すことは難しいでしょう。他の魔獣も確実に寄ってくるでしょうな」

「魔獣は夜の方が活発ですが、馬車はまだ壊れたままです。この状況で、修理も難しいでしょう」

「野営を準備し、一部に村の様子を、見に行かせるという方法もありますが――」


 班長達から色々意見が出たところで、陛下が私に目を向けた。


「結論を出す前に確認したい。セシーリア嬢は、何か、魔物よけの魔術を知っていたりするか」

「いいえ」


 答えると、フェリクス陛下は頷いた。


「確認だが、馬車には貴重な物や浄化や治癒に必要な道具は乗っていないな」

「はい。身の回りのものだけです」

「なら、一旦、持てるだけの荷物を持って、全員で村に向かう。

 今回の襲撃は昼間だったから良いが、夜になってしまえば危険が増すだけだ。

 それに、私もツガイで行動する猿型の魔獣の習性は気になる。

 日没は過ぎるだろうが、馬車で半日なら馬でかければもっと早く到着できるだろう。

 馬車は事態が落ち着いてから、村で部品を調達し後日修理に戻る。

 異論のあるものはいるか?」


 フェリクス陛下の声に手を上げる人は居ない。


「では、三十分後に出発とする。先頭は一班から順に行け。私はしんがりをつとめる」

「はい!!」

「解散!」


 そして、各班長たちはそれぞれの班に指示を伝えに行った。

 馬で行くとなると、私はどうなるのだろう。

 側にいるフェリクス陛下にどう聞こうと見上げると、目が合った。


「セシーリア嬢は、私とタンデムだ」

「……わかりました」


 なんとなく出発前の会話が思い出されて気恥ずかしい。

 フェリクス陛下も同じことを考えているのか口の端を上げた。


「よかったな、スヴァルトに乗れるぞ?」

「乗せてくれるでしょうか」

「セシーリア嬢のことは気に入っているようだから問題ないだろう。ああ、一つ注意がある」

「なんでしょうか?」

「騎士団の馬は皆、魔馬だ。魔馬は、普通の馬よりもかなり速度が出る。

 今回は怖ければ悲鳴をあげても良いが、落ちるなよ?」

「えぇ!?」


 そして時間になると、騎士達は騎乗しており、私もスヴァルトに乗せてもらうとその場を出発した。

 心配していたスヴァルトの乗り心地は、案外悪くなかった。

 こういう時でなければ、楽しむこともできたかもしれない。

 アーネスの村には、日没を少し過ぎた頃に到着した。



 入り口から、反対側の端にある家が見えそうな小さな村だった。

 村の外に騎士たちのキャンプが組まれている。


 中央の広場で木が組まれ、火が燃やされていた。

 その明かりで村の様子も少しうかがえる。

 どの家も壊れ、なかには大破しているものも見えた。

 怪我人が集められ、騎士たちが警戒を行っているようだった。


 既に到着している第一班は、点呼を取っている。


「お前達、点呼が終わればキャンプを張れ。班長は点呼が終わればこちらに集合せよ」


 待っている間に、フェリクス陛下が私にたずねる。


「セシーリア嬢は、本日あとどのくらい治療はできそうだ?」

「治療に当たる方の病状にもよりますが、少なくともまだ魔力は五割以上残っております」

「そうか。頼もしいな」


 そうして話している間に、村から隊服を着た男性がこちらに近づいて来た。

 男性はフェリクス陛下に向かって敬礼した。


「第二隊隊長ヨーラン・リードホルム、報告に参りました」

「先行してもらいご苦労だった。各班長が集まり次第聞こう」

「はい!」


 リードホルム隊長が私の方を見る。


「ロセアン殿、はじめまして。この地まで足を運んで頂き感謝します」

「はじめまして、リードホルム隊長。怪我をなさっている方は、多いのですか?」

「残念ながら。詳しい話は報告の際に致します」

「わかりました」


 そう待つことなく班長たちは集まった。

 リードホルム隊長の話によると、異変があったのは今から約十二日前。

 農作業中に魔獣に襲われ、その日だけで村人のうち五人が負傷している。

 一旦は魔獣を追い払ったらしいが、時間が経つと共に魔獣の数が増え、今は群れになっているようだ。

 それにあわせて、村の周りの瘴気の濃度もあがっている。

 今まで育てていた野菜や、村の周りに生えていた草木が枯れたために、そうだろうということだった。


 魔獣達は最初は村の周囲を徘徊していただけだったが、瘴気が濃くなるにつれ、その数を増やし、凶暴さも増しているようだ。

 少し外に出ただけでも魔獣に襲われて怪我をしてしまった人もおり、そちらも重症だという。

 重傷者は村長宅に集められ、家族が交代で看病に当たっているという。

 人数は十三名とのことだった。


「瘴気を含む傷を負い、村長宅で治療を待っている村人については、これからセシーリア嬢に向かってもらい、軽傷者は、明日、改めて各家々を回ってもらう予定とする」

「到着早々よろしいのですか?」


 リードホルム隊長が、私の方を見る。


「そのために来たのです。魔力もまだ残っていますし、重傷の方だけでも本日治療いたします」


 私が答えると、フェリクス陛下は頷いた。

 続いて、フェリクス陛下はリードホルム隊長に視線を戻した。


「魔獣の群れは、どのようなものが集まっているか具体的な話が聞きたい」

「犬や狼の姿をしたものが多いです。数は十から三十。

 一部を削っても、すぐに数を増やして戻ってきます」

「そうか。私達もこちらに来るまでに、我々の三倍ほどもある大きな猿に似た魔獣に襲われた」

「大丈夫だったのですか!?」

「怪我をした者もいるが、全てセシーリア嬢が治療をしてくれている。

 気になるのは、その大きさのものが、我々が倒したそいつだけだったかどうかということだ。

 魔の地で、猿型はツガイで出てくるだろう」


 リードホルム隊長は、息を呑んだ。


「そのようなものにこの村が襲われれば、ひとたまりもありません」

「そうだ。だから、警戒をおこたるな」

「はい!」


 フェリクス陛下は頷くと、全員を見渡す。


「では、一班から六班については、リードホルム隊長の指揮下に戻れ。

 私はセシーリア嬢と共に村に入る」


 そして私はフェリクス陛下と共に村に向かった。



 村に入ると、フェリクス陛下に気づいた騎士の方が、村長の家に案内してくれた。

 リードホルム隊長の報告通り、重傷の人はそこに集められているそうだ。


 村長の家に入ると、中にはエーリク事務官とエーリク事務官と話している高齢の男性がいた

 怪我人の姿は見えないので、奥に居るのだろう。


「陛下! ロセアン様! 無事ご到着されたのですね!」


 エーリク事務官がこちらに気がつき声をあげる。


「ああ、状況はリードホルム隊長から聞いた」


 エーリク事務官が村長の方を振り返る。


「村長、こちら、フェーグレーン国王陛下と、浄化の使い手のロセアン様です」

「国王陛下が、まさか自ら来てくださったのですか!

 村長のダンです。早々に騎士隊を遣わしていただき、本当に助かりました。感謝いたします」

「私の方こそ、過去の遺恨を捨て、よく王宮を頼ってくれた。我々ができるだけのことはしよう」

「過去のことなど、この村では誰も気にするものはおりません。

 所属する国は変わりましたが、待遇ははるかによくなりました。

 こたびのこと、陛下に全てお任せします。どうかこの村をお救いください」

「もちろんだ。その信頼に応えられるよう、我々も精一杯つとめよう」

「陛下がそこまでおっしゃってくださるとは、恐れ多いことです」


 話に区切りがついたところで、気になっていたことをたずねる。


「早速ですが、お怪我をされている方々はどちらにいらっしゃいますか?」

「エーリクから話は聞いています。ロセアン様、どうか怪我をした人々を、よろしくお願いします」


 そういうと村長のダンさんが頭をさげた。


「おまかせください」


 そう答えると、ダン村長の頭がさらにさがる。

 フェリクス陛下が口を開いた。


「エーリク、案内を頼めるか。私はもう少し村長と話をしたい」

「承知いたしました」


 陛下の言葉に、エーリク事務官が頭を下げた。

 フェリクス陛下が私の方を見る。


「セシーリア嬢、わかっていると思うが、無理はしないように」

「わかりました」


 ここで私が倒れてしまえば、色々な人を困らせるというのがわかっている。

 フェリクス陛下が付け加える。


「もし、私の言うことを守れないようなら、それなりに考えがあるから、忘れぬように。

 エーリク、セシーリア嬢に無理をさせないよう、頼んだぞ」

「かしこまりました」


 無理しすぎないよう釘を刺された。

 言われた内容は怖いが、口調は心配げだ。

 エーリク事務官が私に視線を向ける。


「それでは、僕がご案内します」


 そして、村長宅を奥へと案内してもらった。

 エーリク事務官の話によると村長宅の奥に講堂があるそうで、そこに怪我人たちは集められているという。

 講堂には村に直接出入りできる扉が別にあり、普段はここで集まったり飲み会をしたりするそうだ。


 講堂の中に入ると、板の間に簡素な布団が並べられ、そこに重傷者たちが横たわっていた。

 若者から高齢の男性、さまざまな年齢で、十名以上いるようだ。

 その看病をするご家族の姿も見える。


「彼らです」


 エーリク事務官の言葉に頷く。

 皆、放置できない程に重傷だが、最初に拝見したときの陛下ほどには酷くなく、少しだけ肩から力が抜けた。

 魔力も十分足りそうだ。

 これなら今晩中になんとかできそうだった。


「ロセアン様?」

「大丈夫です。どう進めるか考えていました」

「そうですか」


 エーリク事務官が頷く。

 そして、家族達の視線が飛んできていることに気がついた。


「エーリク、その人は、どなただい?」


 その中の一人が、意を決したようにエーリク事務官にたずねる。


「ペールさんのおかみさん!

 こちら、王都から来ていただいた浄化の使い手のロセアン様です」

「ロセアンと申します。これから、一人一人浄化と治療を進めていきます。

 ここにいる全員を、今晩中に治療を行います。怪我が酷い方から順に回りますので、お待ちください」

「その浄化というのを受ければ、ペールはよくなるのかい?」


 皆、不安そうに私を見ている。

 それはそうだろう。

 彼らは浄化など今まで受けたことはないのだ。

 それどころか、その存在も知らないかもしれない。

 私がいうよりも先にエーリク事務官が口を開く。


「それは保証します。このお方は、皆さんと同じ瘴気にあてられた国王陛下をも治療なされたのです。

 ご安心ください」

「医師みたいなものかね。まぁ、コニーさんところのエーリクが言うなら、そうだろう。

 けど、ただでさえペールは苦しんでいるんだ。これ以上酷くしたらただじゃおかないよ」


 おかみさんの言葉に頷き、私はもっとも重症の男性の側に膝をつき、何かいいかけたその人の家族に一言伝えて、その手を取る。

 その方の意識はなく、あまりよい状態とはいえなかった。


「この者の身を蝕む悪しき力を浄化したまえ」


 傷ついている体に負担をかけないよう、ゆっくりと魔力を注ぐ。

 浄化をかけた男性の、明らかに落ち着いた呼吸に、家族が目を見張っていた。

 私は続けて回復をかけた。


「浄化と傷の治療が終わりました」

「し、信じられない。あぁ、あんなに酷かった傷が本当に治っているよ……」


 瘴気に蝕まれた傷は通常の治療では効果がない。

 ご家族も、きっと今まで不安だっただろう。

 それが、目の前で傷が癒え、涙を流していた。


「つらかったですね。でも、もう大丈夫ですから」

「あ、ありがとうございました……」


 治療のために握っていた患者の手を、ご家族にお返しする。


「きっとすぐに目覚められるはずです。側についてあげてください」


 私は次の方の治療もある。

 怪我の重症度はエーリク事務官が把握しているようで、私は案内されるままに次の人の所へ向かった。



 そうやって治療を行っていき、全員の治療を終えたのは、深夜に近かった。

 途中、最初に考えていた以上に消耗した私に、エーリク事務官が少し休憩をいれたらどうかという提案をしてくれた。

 だが、休んでしまえば朝まで動けなくなりそうだったため、少しだけ無理をしてしまった。


 今、エーリク事務官は、私が休めるよう、講堂の近くの部屋に案内してくれて、フェリクス陛下のもとに報告に向かってくれた

 休息をとっていると、閉じられている扉がノックされた。

 そのノックと共に掛けられた声に、入室の許可を出すと、エーリク事務官とやりとりをしていたペールさんの奥さんが来ていた。


「最初、かみついて悪かったね」


 奥さんは湯気の立つカップとパンに総菜をはさんだ食べ物をお盆に載せ、それらを私に持ってきてくれたようだ。

 正直、お腹が減っていたから嬉しい。

 夕食をとるのを忘れていた。


「これ、どうぞ。お口にあわないかもしれないけどね」

「いただきます」


 温かいお茶には蜂蜜が入っているようで、まず一口飲むと疲れた体に甘みが染みわたる。

 そしてパンもいただいた。

 奥さんは私の正面に腰かけ、私が食べ終わると口を開いた。


「ペールを、主人を治療してくれてありがとう」

「……そのために、来ましたので」


 ペールさんの奥さんのまっすぐな言葉に、何と言っていいかわからずそう答えると、おかみさんも笑った。


「あんた、不器用だね。そういう時は、そのお人形みたいに綺麗な顔でにっこり笑って、どういたしましてって答えとけばいいんだよ」

「どういたしまして、ですか?」


 問い返すと、ペールさんの奥さんは、眉尻を下げた。


「こんな素直なお嬢さんに、あたしゃ自分が恥ずかしいよ。

 最初見た時、こんな苦労も知らないようなお嬢さんに何ができると思って、ついかっとなっちまったんだ。悪かったね」

「謝罪は先ほど頂きました。それに、それこそ、こういうことはわざわざ言わなくても良いと思います」

「ドリスって呼んでおくれ。ま、私なりのけじめだよ」

「では、私のこともセシーリアと呼んでください」

「え!?

 私なんかが名前を呼んでいいのかい?

 あんた、どっかいいとこのお嬢さんだろう?」

「関係ありません。私がそう呼んで欲しいのですから」

「……そうかい。今日はこんなのしかないが、明日は、うんとたくさんご馳走をつくるからね」

「楽しみにしています」


 ドリスさんと話をしていると、エーリク事務官が戻ってきた。


「戻りました。一緒にフェリクス陛下もいらっしゃっています」

「失礼する」


 私が返事をする前に入室したフェリクス陛下は、ドリスさんを見て、誰か確認するように私を見た。


「本日治療した方の奥様で、私に夜食を持ってきてくださいました」

「そうか。世話になるな」

「こここ、こちらこそ、主人を治療して頂きありがとうございます」


 ドリスさんは陛下にそう答えた後、飛び上がるようにして平伏しようとした。


「よい。突然来たのは私だ。だが、楽にせよといっても難しいか。いってよいぞ」

「し、失礼いたします」


 ドリスさんは頭をあげるのが怖いのか、頭を下げたまま部屋を出て行った。

 エーリク事務官も、なぜかドリスさんと一緒に廊下に出ていく。

 フェリクス陛下はその姿を見送り私に向き直った。


「全員の浄化と治療が終わったと聞いた。

 今日は昼間に騎士たちの浄化と治療も行っただろう。

 エーリクから、思った以上に消耗していた様子だったと聞いた。無理をしたのではないか?」


 なんとなく、フェリクス陛下の気配が怖い。

 嘘はつかない方が良いだろうが、素直に『無理をしてしまったみたいです』とも答えづらい。

 側に立つフェリクス陛下を見上げると、頬を陛下の両手のひらでつつまれそのまま固定される。

 これでは顔が反らせない。


「少しクマができているな。

 セシーリア嬢が怪我人を放置できないのを知って連れてきたのは私なのだが、あなたには自分を大切にするということも知ってほしいものだ」


 フェリクス陛下のお顔が近い。


「あなたが頑張ってくれたおかげで、今のところ重傷者はいなくなった。

 この国の王として、感謝はしている。けれど、最初に言った言葉は覚えているか?」


 青銀の瞳に見つめられ、私は目もそらすことができずに微かに頷いた。


「なら、わかっているな」


 その言葉と共に、フェリクス陛下のお顔が更に近づく。

 思わずぎゅっと目を閉じると、ふっと笑う気配がして、額に柔らかな物が微かに触れ、離れていった。


「……へい、か?」

「そう簡単に目を閉じてはならぬ。悪戯をしてくれというようなものだ」


 そっと手のひらが顔から外され、そのまま顔の側に落ちてきている髪を一房陛下の指がすくう。


「仕置きは終わりだ。客用の寝台が一つ空いているそうだ。セシーリア嬢が使うと良い」

「陛下を差し置いて私が使うわけには――」

「私なら慣れている。それにセシーリア嬢には明日も期待しているのだ。ゆっくり休み、回復してほしい」


 『また、罰は必要か?』と耳元で低く囁かれ、私はあわてて首を横に振った。


「良い子だ。では、案内しよう」


 立ち上がるよう促され、陛下の案内に従い客間に移動する。

 心臓がバクバクと音を立てていて、眠れるだろうかと思ったけれど、疲労のおかげで、気がつくと朝になっていた。

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【書籍化情報】
▼2023年2月17日発売▼
売られた聖女は異郷の王の愛を得る(笠倉出版社 Niμノベルス様)
表紙絵

【コミカライズ情報】
▼2025年10月15日発売▼
表紙絵
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