アパートセンター
日本の大都市圏で、自動車を持たなくても電車で生活できる地域にも、相当な人口がある。
その人たちが利用する、ある程度以上利用者が多い路線の駅に、ある店などを挙げてみよう。
どの駅にもある……
少なくともATM。コンビニ。チェーン喫茶店。ファストフード。牛丼チェーン。ドラッグストア。美容院、歯科医院。クリーニング。これらはほぼ間違いなくある。
カラオケ、パチンコ、100円ショップ、携帯電話ショップ、コインランドリーもとても高い確率である。洋品店、和服や和菓子、煙草屋、質屋も結構生き残っている。最近はジムや古着屋が増えたが、ジムやカラオケはコロナでどうなるか。
駅の種類によっては居酒屋チェーンが多数ある。
駅の規模が大きくなれば、いくつかはいわゆる歓楽街・繁華街の様相になるし、大学やショッピングモールなどの施設を中心とすることも。
駅から少し離れることが多いが、スーパーマーケットと宅配便業者営業所、総合病院もほぼ確実にある。
郵便局はやや独特の分布をしている。
理容室は駅にも高い確率であるし、町中にも残っているところはある。
町中にも駅前にも、いわゆる町中華は多くある。より道路沿いにラーメン屋がよくある。
レンタルビデオ、書店、電器店は減ってはいるが、乗り換えなどである程度駅が大きくなればだいたいある。
特に大きい乗換駅には、家電量販店、新古書店、ファストファッションもほぼ確実にある。巨大家具チェーン店も、多少電車代がかかるにせよ大抵は行ける。自転車店もかなりの率である。
小さい駅にも大きい駅にも、たいていはない店は?実はある。
ホームセンター。
ある程度駅から離れた道路沿いにあることは多いが、駅のすぐそばに暮らし自転車がない人間にとっては、かなり遠い。都市中心部の、駅のすぐそばの大規模ホームセンターは比較的まれだ。
そしてホームセンターにあって、以上のすべてにない、誰にとっても便利な商品は結構ある。
ある程度以上の性能の工具……100円ショップのドライバーは許容できないほどひどい品だ。スーパーマーケットやドラッグストアにドライバーがあるとは限らないし、六角レンチは確実にない。
大きいボトルに入った洗剤。大容量の、ペット用品・カイロなども。
それらは自動車がなければアクセスできない。そして、それがないと工具は性能が低く、消耗品はかなり割高になる。
下着もファストファッションやデパートはホームセンターに比べ割高。
ジャージはファストファッションには見られず、ホームセンターとスポーツブランドを比べればかなり割高になってしまう。
特に巨大都市の巨大駅には東*ハンズや無*良品があることも多いが、それは「日常使う物を安価に」とはかなり違う。
ならば、それがある店があればいいではないか。
書店やドラッグストアと共通の、コンビニとしては大きい店舗規模を狙う。
上記の店と被らない。ホームセンターのある程度売れる、巨大ではない……車のトランクに入る程度の品。家具はない。
ドラッグストアにある、医薬品類・化粧品・シャンプーなど・小容量洗剤・菓子類は除く。
100円ショップと小物はかぶるが、それは少し高価だが質のいいもの、とすればいい。
大型家電も置かないが、電源コードや電球など消耗品は置いていい。
水道管はないが、補修部材や排水口カバーの類は豊富にある。管自体も注文はできる。
かさばるガーデニング・建設関係の品も基本的に置かない。
自動車関係の品も必要ない。自動車を持っている人なら道路沿いの専門店にアクセスできるし、持っていなければ買うことはない。
たとえば「**サイズのプラスドライバー」という一つの商品は、5種類程度店頭に置く。400円程度、900円程度、2000円程度、5000円程度、15000円程度、と。超高級品もひどすぎる安物もない。
店舗面積が限られていることを考え、品ぞろえを限定する。
タオル・下着・ジャージなども安く。
宅配システムがある程度以上普及すれば、必要ないかもしれないが。
また、他にも筆者が見落としている何かがあるかもしれない。