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無法怪奇都市 スクランブルワールド
プロローグ
路地裏でうなだれる女の腰には、赤い鞘の日本刀があった
女はボロの編笠と着物が周りの赤レンガとのどこか違和感を感じる。
ふと何かに何かに気がついたのか上をむく
「…なんじゃ寝させてくれんのか」
疲れた声の方向には、白いドラゴンが頭上から不思議そうに見ている
「お前もここに迷い込んだのか、おっと通るのはやめてくれよ切らないといけないからねぇ」
言葉を聞いて鼻息は荒くなる、純白の鱗には赤い血管がよく映える、目は紅に染まる
「赤いのう、ワシの名とおんなじじゃ確か西洋語で、」
龍がレンガに手をついた瞬間______
刹那、龍は細切れになった
女の目は死んでいるがしっかりと落ちた首を見ている
「…そうじゃ儂はルビーじゃ」
女の目は澄んでいるの赤く、まだ死んでいる