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アランと12人の生首  作者: 平野貴久
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女性冒険者

女性冒険者は妹達を探しにきた

ある日いつも通りアロエを背負子で担ぎサラの家へ向かうと

狼に取り囲まれた女性冒険者風を見かけました。

狼達はアランの顔を見知っていたので見ただけで逃げ出しましたが

女性は腰が抜けたのか立ち上がる事すらできません。

事情を聴くのに一度サラの家に連れて行く事にしました

腰が抜けているというのでお姫様抱っこをして話を聞く事となりました

彼女曰く、自分の妹達が墓地にいるというのです。

「墓地にいるのに生きている?っておかしくないですか?それを確かめ

に行きたいんです」という事の様です。

アランは無言でうなずいています。言葉で説明なんて出来る訳がありません

魔女サラの応接間に女性を降ろし、倉庫にアロエを置きにいきます。

サラがエリーと名乗った女性の対応をしていました。

「自分は侯爵家の娘で妹のサラー・ライラ・ジョセフィーヌがそこにいる」

というのです。

魔女サラはこの事を知っている風でした。

影で「あの女性には帰国してもらうか探られれば魔物の餌になってもらおう

かしら」とただ事ではない独り言を口走っています。

伝書バトを飛ばして門番に何か知らせている様です。

アランは狼の能力を持ってからかなり耳が良い為聞き逃しませんでした

アランの実行力は素早く、さっと応接間に入って女性を抱きかかえると

女性が「えっえっ?」と顔を赤くしている間に走り出し

墓地のサラー・ライラ・ジョセフィーヌの処まで連れてきてしまいました

エリーは墓地に両手両足を鎖でつながれている妹達を不憫でしかたなかったのか

小一時間は泣き続けました。

「この事を私は実家である侯爵家」「そちらに領主家のお嬢様も捕まって

いる様ですので領主家」「海上都市バルハラの市長にも伝えたいと思います」

海上都市バルハラの市長とはサランさんの姉の事である。

アラン「では最初に治療します。これを呑んでください」とエリクサーを渡す

エリーさんは不振そうに受け取るも呑んでくれて

エリー「何この回復薬昔の傷まで消えてるじゃない」と驚いていた

アラン「では街まで転送しますね」とエリーさんを連れて街まで転送

門では「魔女サラ様から不審者の女性冒険者が通るから捕まえて国に

差し出す様に言われています」とかなんとか大騒ぎしています。

「今日未だ女性の通行はないのでこれから来ると思われます」とかなんとか

エリー「この恩はいつか返すわね。これでも私侯爵家の娘だから頼りに

なると思うわよ」と手を振って長距離馬車の方へ走って行ってしまった

アランは何もなかった様に墓地へ帰宅をした。

アランは不安になった。12人の生首の秘密が国内に漏れると

秘密を知られたく無い人たちによって12人の女性達は

亡き者とされてしまうのではないかという事をである


31話投稿

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