居る筈のない魔物
主人公
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【能力】
火魔法lv3
詠唱破棄lv1
杖術lv2
【特徴】
集中力が高い。
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相手(魔物 レッドビックベア)
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レッドビックベア
【能力】
筋力upⅣ
守備upⅣ
血爪
【特徴】
ビックベアよりも二回り大きく、血爪という厄介な遠距離攻撃手段を持つ。
ビックベアよりも全体的に毛が赤い。
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舞台:森
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「あーもう嫌になっちゃう!どうして私がこんなことを!」
彼女はギルド役員の者で今現在ビックベア討伐の為、森に来ている。
「いつもいつも雑用ばかり押し付けて!なんでビックベア何て雑魚を狩らなきゃいけないのよ!そのくらい自分でやれって話じゃない!」
彼女は一人愚痴る。
そんな彼女は大変な見つけてしまった。
「!!」
(ちょっとちょっとちょっと!あんな、レッドビックベアが出るなんて聞いてないわよ!この森のベア種はビックベア以外出ないんじゃ無いの...?)
(とりあえずこの事はギルドに報告しなきゃ、バレないようにゆっくりと...)
彼女はゆっくりとその場を離れようとするがパキッ!っと木の枝を踏んづけ折ってしまった。
レッドビックベアと彼女の目が合う。
「先手必勝!『テクニカルファイア』!」
『テクニカルファイア』
自由に動かす事ができる野球ボールくらいの大きさの火の玉を出す魔法
彼女が叫ぶ。それに呼応しレッドビックベアもこちらに駆けてきた。
「はぁぁ!」
彼女は火の玉を操り接近してきたレッドビックベアの目に当てる。
「まだよ!『バーストファイア』!」
『バーストファイア』
何かに触れると爆発する火の玉をだす魔法
火の玉の大きさは野球ボールくらい
「ガォォォォォ!」
レッドビックベアは血の刃を飛ばす。それはバーストファイアに当たり爆発した。
辺りは砂煙まみれになり、視界がとてつもなく悪くなった。
「ああもう煙が邪魔でなんも見えない!うざいわね!」
彼女は目の前が煙でなにも見えなくなったことに苛立っていた。
そんな状態の彼女にレッドビックベアは強く突進をかました。
視界が悪かった為、攻撃が読めず彼女はレッドビックベアの突進をもろに受けてしまった。
「ガ...ナ..ンデ...」
1m位だろうか。レッドビックベアの突進で吹き飛ばされた彼女はかなりのダメージを負っていた。
「う...魔法回復薬...」
彼女はバックを漁るも目当ての物は見つけられなかった。そして今日はビックベアのみの討伐だと考えていた為持ってきていないのを思い出してしまった。
「ゴフッ...グ...ア...『バーストファイア』」
彼女は口から血を吐きながらも魔法を唱えた。しかし、またもやその魔法はレッドビックベアの血爪により爆発し、かき消されてしまった。
「ガオォォォァァァ!」
勝利の雄叫びなのか、レッドビックベアは雄叫びをあげる。
けれどその光景を黙って見ているだけの彼女じゃなかった。
「『テクニカルファイア』『バーストファイア』」
彼女は先程の砂煙を自身で起こした。戦いの勝利は敵を倒すのに限ったことではない。圧倒的な強さから逃げるのもまた勝利。彼女はそう考えた。
体を起こして無理矢理足を動かす。
「ガオォォォォオ!」
レッドビックベアは彼女を探しているのだろうか、先程いた場所からブンッと何回も手を回す音が聞こえてくる。
そもそも煙の中見つかった理由は彼女が大声で喋ったからなのだ。レッドビックベアに探知の能力はない。
彼女はそのまま王国へと帰還する。