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大家さん

 今日は土曜日、そして明日は日曜日。

僕らの学校では土日は休みだ。


 基本休みは弟子たちとは干渉しないことにしている。

たまに友達として呼ばれることはあるがそれ以外は干渉しない。


 僕は女子高生になって1年以上経つが女子の世界には未だに慣れない。

休日まで女子と一緒にいると落ち着かないのだ。


 幸い、僕は1人でいるのが男だった時から好きだった。

だから休日はひたすら読書三昧。

(主にマンガだが)

そしてアニメをひたすら見ている。


 そう、僕は根っからのオタクだ。

少年マンガを見、少年アニメをひたすら見るのだ。

自分が男だったことを噛みしめながらそして心はまだ男であることを確認しながら。


  そう、僕は未練がましいのだ。

でも、なぜか最近では腐女子と間違われて困る。

僕にはそういった趣味はない。

ひたすら男の友情が好きなだけ。

恋愛対象は女性だし。

大体、本物の腐女子とは会話が会わないし。


 しかし、そういった僕の極楽の時間も最近は侵されつつある。


 大家さんだ。

正確にはここは女子寮なのだから寮母が正しいのだがみんなはそう呼んでいる。

まぁ、理由を聞いて納得したのだが

その理由は後ほど。


 彼女が立てている寮の規則は厳しい。

服装や髪型についてはいつも文句を言われている。

彼女曰くカワイイは正義。

女子高生は常に可愛くなければならないのだとか。

一瞬でも気を抜いた服装や髪型をしていると彼女の小言が小一時間は続くほど。


 女性は女性らしく、可愛くたおやかにが彼女のモットー。

もちろん、僕の天敵だ。

僕が彼女に接近すると女とはなんなのかといつものように説教が始まる。

僕が偏見だと反論しようものなら大家さんは

「私は寛容なのですよ。

いろんな女性のタイプを受け入れています。

普通の女性のタイプからスポーツ系や僕っ娘、オレっ娘まで許容しています。

美少女ならばどんなタイプだろうが私は好きです。

でもあなたは私のタイプの範囲外です。

せっかく美少女に生まれ変わったのならそれを受け入れて楽しまなくちゃ」

あんたのタイプかどうかは知らんがな。


 それからしばらくして僕は管理人室、つまり大家さんの部屋に呼ばれるようになった。

大家さんは

「あなたはまだ女の神髄を知らない。

私が教えてあげる」

と言って僕を部屋に入れた。


 部屋には100着ぐらいはあるだろうか女の子の服、しかも僕が着ないような可愛らしいタイプの服が並んでいた。

僕は否応なく服を脱がされた。

大家さんは

「あら、全然可愛くない下着。

もうちょっと女の子らしい下着を着けなさいよ」

と言い、また100着近くの下着が並べられた。


 それからは大家さんの言いなり。

休日になると大家さんの部屋に呼び出され僕は大家さんの着せかえ人形と化す。

そして女の子とはなんなのか、女の子とはいかに尊いのかを永遠とその部屋にいる限り聞かされる。

もちろん、僕に逃げ場など無い。


 僕は大家さんには決して逆らえない。

ここの寮母さんだという事もしかり。

でもなぜか逆らえないというオーラが大家さんを纏っている。


 このオーラに近い人物がいる。

それは担任でもある三条橋先生だ。

三条橋先生はチャイルズで能力者の幹部。

大家さんは実はとても背が低い。

見た目小学生の人物だ。

三条橋先生と似ている。

僕はそれとなく担任に聞いてみた。

「知らないわね、そういう人。

大体、能力者だったら名前も顔をも覚えているし。

まぁ、ある程度の能力者なら。

私と同程度の人物だったら絶対に覚えているはずだけどこんな人知らないわね」

と言っていた。

じゃぁ、あのオーラはなんなのか未だに謎です。


 とにかくそんな頭の上がらない大家さんに僕は休日になると「女として生きるとはなんなのか」と言うことを大家さんの部屋で授業を受けている。

そのおかげで最近、料理や裁縫の腕がメキメキと上がってきている。

今ではどちらもプロ級の腕前なのだそう。

大家さんからは

「初めはどうなるかと思ったけど、あなた、言いお嫁さんになるわよ。

旦那さんになる人は幸せね」

と言われてしまった。

僕は女性が恋愛対象なんだけど。

大家さんはその事を知らないようだ。


 おかげで自分の部屋に帰ると今まで以上に少年マンガ系統に没頭するようになってきた。

でも、最近困ったことが起きている。

たまにだが本当にたまになのだがヒロイン目線で少年マンガを読んでしまうことがある。

大家さんのお節介でどうやら僕の心に女心が浸食してきてるようだ。

そうでなくても周りは女子しかいない世界。

否応なく僕の心に浸食してくる。


 大体、女子校の世界にも残念なことなのだがだいぶ慣れてしまった。

隣で女子が着替え始めても何も心が動かない。

一緒にお風呂に入ってさえも。


 僕はこの環境に慣れてしまうのだろうか。

でももう少し抗いたい。

男であったことは忘れたくない。


 最近、僕の周りに集まっている腐女子たちの言うことが少し理解出来るようになってきた。

そんな自分を自己嫌悪したりしている。

ちなみに腐女子たちは現実はどうあれ僕が男好きという設定にしたいらしい。

彼女たちに言われた時はっショックだったが今では良い友達です。

時々、相談にも乗ってもらっているし。


 あ、そうそう、なぜ寮母さんが大家さんと言われているか答えるの忘れてました。

寮母さんの名前は大家おおや 美守みもり

見た目小学生。

自称無能力者なのに能力者のことについてはかなり詳しい。

極秘になっているはずのチャイルズについて見知っているようだったから。


 とにかく大家さんは非常に謎で不思議な存在です。


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