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とある男子高校生の裏事情  作者: 烏丸 遼
来校者編
48/66

プロローグ

来校者編始まりです!


◆◇◆◇◆


 学園祭も終わり、夏がやって来た。

 紫苑は慌ただしい生活から一転、落ち着いた日々を過ごしていた。


 しかし、


「紫苑様! やはり護衛をつけるべきです! というか、私をお供させてください!」

「片桐、少し落ち着いて……」


 現在、一条家では紫苑の筆頭部下であり、お世話係(?)である片桐が紫苑に食い下がっていた。

 その発端はというとーー


◆◇◆◇◆


 遡ること数日前。

 

「今日は、転校生がこのクラスに来ます。いきなりですけど、仲良くしてください」


 突然、紫苑のクラスの担任がそう言った。

 当然、クラスは騒めく。

 

「紫苑、転校生なんていきなりね」

「そうだな。しかもこの時期になんて……」


 席替えで隣になった愛梨と転校生について語る。


「はいはい静かに。今から紹介しますよ。ちなみに女の子です。 

 それじゃあ伊達さん、入ってきてください」

「はい」


 まるで鈴が鳴ったかのような美しい声がドアの外から聞こえた。


「失礼します」


 美しいお辞儀で入って来たのは、長い黒髪で白い肌、細い身体は今にも消えてしまいそうな儚さがある。


「初めまして、この度編入することになりました、伊達凛花と申します。よろしくお願いします」


 クラスの男子に限らず、女子も彼女の虜となっていた。

 紫苑も、綺麗な子だなと思って彼女を見ていた。


「紫苑、目線がいやらしい」

「おいこら、何を言い出すんだ」


 愛梨がムスッとして、難癖をつけてきた。


「……紫苑?」


 一瞬、伊達凛花と名乗る少女は紫苑に目を向けた。


 そして、彼女が細く微笑んだことに紫苑は気がつかなかった。


〜続く〜


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