表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある男子高校生の裏事情  作者: 烏丸 遼
番外編①
46/66

第2話

組織の活動です。


 九条グループは九条家を筆頭に、繋がりのある家から成り立っている。

 組織の活動資金は、主に株や企業経営によるものだ。当然、その株や企業は九条グループの関係者が所有している。

 各家の目的は、組織を繁栄させ、自分たちの家も繁栄させること。

 それに対し、九条グループ全体としての目的は、政界や企業界においての確固たる地位や影響力が主なものだ。


 しかし、九条グループは営利目的だけに存在するのではない。

 もともとは、営利目的だけのために組織されたものだったが、先代の九条家当主ーー九条真美の父は慈善活動にも力を入れた。

 そのため、全国各地にあるグループ所属の家を通じ、あらゆるネットワークが生まれた。


 例えば、鷹司家は学園を経営している。そこに在籍している子どもは、小学生から高校生までと幅広い。彼らは普通とは少し違った者たちだ。

 この学園には、一般の子どもは入れない。ここに入ってくる生徒は皆、孤児なのだ。親に捨てられた者、虐待を受け保護された者。原因は様々だ。

 子どもが自分で生活していくのが困難な場合に限り、学園で引き取り成人するまで面倒をみる。

 

 このような活動を組織から任されている家は、鷹司家だけでなく全国に複数ある。

 なぜこのようなことをするのか、理由はいくつかあるが、一つに組織の人材確保がある。

 この学園や学園に限らず、組織の援助を受けた者に対して、組織で働く権利が与えられる。

 組織で働くと言っても、紫苑や千冬たちとは違い、幹部にはなれない。各当主の下で働くのだ。良い成果を上げれば出世できるかもしれないが、出身家重視の色合いが強い組織ではあまり期待できないことだ。

 それでも、給料はちゃんと貰えるし、失業する心配もあまりない。なにより、組織に恩返ししたいと思う人が多いのだ。組織側としても、忠実な人材の確保が望ましい。


 ただ、希望すれば必ず入れるわけではない。いくつかの条件がある。

 まず、学園を卒業または卒業前に組織加入を希望した者は、どの家のもとで働くか希望を出す。

 当然、人気がある家ーー九条家や鷹司家などは定員オーバーになる。家の当主の評判によって、人気が上下するのだ。

 そこで行われるのは、選抜試験だ。

 各家が求める人材は、それぞれ異なる。


 例えば、一条家は今まで海外での仕事が主なものだったので、言語や外国文化について知識のある者を選んできた。

 しかし、紫苑が武闘派代表になったことにより、今年からは武術に優れた者が多く選ばれるだろう。ちなみに一条家も倍率は高い。


 毎年、主に学園から多くの志願者がいるが、自分の希望通りの家で働ける者はあまりいない。


 学園に引き取られた生徒のほとんどは、将来自分が希望する家で働けるよう、自分を磨く。


 そして、紫苑や千冬たち各当主たちは、彼らの能力を見極め、その家に合った人材の確保をしなければならないのだ。


〜続く〜


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ