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プロローグ
過去編プロローグです。
◆◇◆◇◆
ある日、紫苑はリビングのソファーでぼーっとしていた。すると、片桐が紅茶を持ってきてくれる。
うん。相変わらず美味しい。
「……紫苑様? 何かお悩みですか?」
そう言って、片桐は紫苑の隣に座る。
どうやら、神妙な面持ちをしていたようだ。
「……いや、過去のことを思い出していてね」
「……過去……」
片桐は、自分の過去を後悔している。
紫苑は、悲しそうな表情になった片桐の頭を撫でてやった。
「……いろいろありましたね」
「そうだな……」
ーー紫苑は、過去に思いを馳せた。
〜続く〜
本編は、次話から始まります。