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いったい何なんだ!!

時は流れ2070年。少子化が進み、政府は対応しきれなくなったためにある法案を出した。

「対少子化問題用特別異性合同法案」と言うものだ。簡単に言ってしまうと、「リア充に今すぐなれ」と言うものだった。ネット掲示板へ行くと、「うはwww彼女作ったったww」やら、「リア充だぜ!!」などと喚き散らしているネット民が多くみられるこの時期。18歳の青年、牧田勘太郎まきだかんたろうは一味違った。勘太郎はリア充にとてつもなく拒否反応が出るのだ。時はさかのぼり、3年前の事である。勘太郎は誰もが認めるかなりの美青年であり、告白されたこともあった。ウキウキしながら渡されたラブレターを見た直後寒気が走る・・・宛先を間違っていたのだ。告白した張本人は引越ししたばかりで名前もあいまいだったという。本来勘太郎ではない人への手紙が勘太郎の手に渡ってしまった。勘太郎はすぐにラブレターを返したという・・・・。それ以来「告白」と言う言葉を聞くだけで背筋が寒くなり、目をそらしてしまう。拒否反応のできあがりというわけだ。

「チッ、今日も2chは告白ばっかのクソスレしかねぇな・・・」勘太郎は今日も一人自宅警備員に勤めていた。幸い、自宅に引きこもっているおかげでまだ政府は勘太郎がボッチという事に気づいていないらしい。気づかれたときはそれで終わりだ。地獄行きの列車が発車する。

「あれ・・・?マウスが動かねぇ・・・」電池を見てみる。「なんだ、電池切れじゃねぇか・・・確かここらへんにあったような・・・」近くの引き出しを開けてもなかなか出てこない。どうやら使い果たしたらしい。「ったく・・・しゃーねぇなぁ・・・」勘太郎は普段着とはまた違った、外出用の服装に着替える。そして階段を降り玄関に向かい靴を履く。玄関のドアを開け、誰もいないはずの家に向かって「いってきまーす」と言って家を後にした。久しぶりの外は案外暖かく、風が心地よい物だった。「いい風だなぁ・・・」ひとり優越感に浸っているとふと見上げた空からなにかが落ちてくるのが見えた。「ん?・・・なんだあれ・・・」この距離ではよく見えない・・・だがしかしその物体はものすごい速さで落下している!!「なんだあれ!!!!!!!!」勘太郎が2,3歩後ずさった時は時すでに遅し、その物体は爆音とともに地面にめり込んでいた。穴が開いたコンクリートを除いてみる。中にはキャリーバッグをそのまま大きくしたようなものがめり込んでいた。「・・・」あまりにも唐突なことに声が出ない。その場に緊張の無言で余白が入る・・・。その時だ、キャリーバッグはいくつもの隙間から煙をだし「ガチャン」と大きな音をだし、ゆっくりと中身を見せ始めた・・・。

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