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とある誘拐犯の不可思議な言動
七時五十分のある館。目覚めたら手足がロープで縛られていた。口はガムテープのようなもので塞がれている。彼女は思いだす。昨晩遺体を見つけ犯人に誘拐されたことを。あたりを見渡すとバッグがなくなっていた。右腕には見覚えのない時計が着けられていた。目の前は鉄でできたドアがある。そのドアが開き男が入ってきた。あたりは暗く顔は見えない。男は静かな口調で話した。
「本当にこんな女を誘拐するとは思っていなかった。さて君の右腕に時計を着けた。その時計は爆弾だ。制限時間内に要求が達成された時に始めて外れる。達成できなかったら命はない。君の行動は館のあらゆる場所で監視している。尚出口を無理やりつくると爆発する。制限時間を決めるのは君のお父さんだ。悪く思うなよ。すべては桜井のためだ」
そういうと鉄のドアから出で行った。
誘拐を指示した男とこの男が同一人物かも推理の対象です。