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上司の言うことは絶対

 葛城と斉藤はコンビニで聞き込みをした。話を聞いたのは店長の伊東久美だ。葛城は早速学生証のコピーを出し聞いた。

「この女性が昨日の午後九時十分頃におにぎりを買いましたよね。変わった様子はありませんでしたか」

「いいえ。この学生はこのコンビニの常連ですが特に変わったところはなかったです。防犯カメラでも見ます。まあ店を出た後のことは分かりませんが」

 葛城と斉藤は防犯カメラを見た。確かに午後九時十分頃に清水美里が映っていた。

「最後に一つだけ。昨晩公園で高野健二が殺害されましたが、高野健二をご存じですか」

「同じ高校の同級生ですから聞いたことはあります」

 伊東がレジに戻ると近くの学校に通う学生が十数人いた。

「仕事をしなければなりません。刑事さん。できるだけのことは協力します」

 葛城が斎藤に小声で話した。

「このコンビニで缶コーヒーとアンパンを買う」

「レシートから伊東の指紋を入手するためですか」

「そうではない。朝食を買うためだ」

「捜査費用は出ますか」

「確実に出ないだろうな。自腹だ。缶コーヒーとアンパンくらい安い物だろう。金はお前が払え。斎藤。三百円だ」

 斎藤の座右の銘は上司の言うことは絶対だ。そのためよくパシリに利用されるのだ。斎藤は財布から三百円を取り出して葛城に渡した。

「ありがとう」

 葛城と斎藤はコンビニを後にした。

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