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悲観の果て 5

 麻生は肩を落とした。

「なぜ私が誘拐犯だと分かった」

「きっかけは交渉だった。良平さんの話によると最初の電話は変声器を使った。九時五分の電話は小木が変声器を使わずにかけた。そして最後の電話も九時五分と同様に他人にかけさせるはずだった。ミスの連鎖だった。電話をかけさせた女には間違い電話だと思われ電話を切られた。ファインプレーでしたね。葛城さんの電話は」

「小木が捕まりかけたと聞いて電話した。その電話が墓穴を掘ったか」

「小木の証言も推理には必要だった。小木はオーディションのつもりで電話したと証言した。オーディションには台本が付き物だ。だから分かった。台本通りに交渉していると。小木は不思議がっていた。なぜか誘拐する女の名前が変更になったと」

「でも私が交渉しなければそのトリックは使えない。手を挙げたら誘拐事件の捜査に関係できるだろう。だが私が交渉役になるのは十分の一だった」

「いいえ。あなたは交渉をさせるには右に出るものはいない。つまり交渉役になる確率は高い」


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