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誘拐犯からの電話

「遅い」

 怒っているのは清水美里の父親、清水良平だ。その妻は去年他界したので父子家庭だ。

彼が遅いと怒るのには理由がある。もう午後十時なのに娘が帰ってこないからだ。彼女は中学三年生なので最後まで塾に残り高校受験の勉強をしているはずである。そして塾が閉まるのは午後九時だった。塾から家まで歩いて十分なので遅くても午後九時半には帰っていないとおかしいのだ。その時携帯が鳴った。画面に表示されたのは美里の電話番号だった。良平は電話に出た。

「もしもし。美里だろ。今何をしている。早く帰ってこい」

相手は美里ではなく変声器で声を変えた男だった。

『清水美里を預かった』

「冗談だろ」

『証拠はある。明日の午前七時に東都公園に警察が来るだろう。明日の八時に通報しろ。九時に証拠が送られてくる。黙示録だ。九時五分にまた電話しよう』

 そう言うと電話が切れた。


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