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百七十円

 麻生は良平の発言に驚いた。

「どういうことですか。合田警部。二十四時間ではないのですか。それとなぜ交渉を良平さんに任せたのでしょう」

「順を追って説明しよう。あの誘拐犯の身代金の要求方法は不可思議な物だった。一時間が一万円。ここでなぜ誘拐犯は一時間を一万円にしたのかを考えた。このことについてどう思う。上条」

「だから計算がしやすいからでしょう」

「そうだ。計算がしやすいから。兎に角誘拐犯にとってそれは都合のいいことだった。ではもしも誘拐犯が想定していないことが起きたとしたらどうでしょう」

「それが一分と一秒」

「はい。計算上一分は四捨五入すると百六十七円。一秒は四捨五入すると三円。百七十円で誘拐犯の作戦を狂わせることができる。良平さんの交渉で手掛かりが手に入った。声紋と誘拐犯の口走った桜井という人物。これで誘拐犯が誰なのかが特定できる」


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