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逃走
北条は電話を切り高崎のいる会議室にいったが、高崎の姿はそこにはなかった。いたのは青田だった。
「高崎はどこにいる」
「高崎さんは駐車場です。車に忘れ物を取りにいきました」
外を見ると高崎が車を運転している姿が見えた。北条は急いで月影に電話した。
「月影警部。高崎が逃亡しました。至急検問をしてください」
「分かった」
月影は電話を切った。そして青田は質問をした。
「高崎さんが逃亡ってどういうことですか」
「実は犯人から届いた段ボールから高崎の指紋が検出された。月影警部と私の見解は高崎が犯人だという結論だ。まあ高野とのつながりはまだ分かっていないから百パーセント黒とは限らながいが。では青田君は葛城さんに着いていってくれ」
「はい」