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20年目シリーズ

選考委員会(200文字小説)

作者: 日下部良介

結婚して20年。

今でも妻を愛している。

そして、子供たちも。


仕事中に妻からのメール。

『パパ、会長やる?』

会長? 何のことだ?


面倒くさいのはいいや。

『いい』

返信。


数分後に妻から。

『ありがとう。4月からPTA会長だよ!』


家に帰って妻に文句。

「いいってメールしただろう!」

「あら、それってOKって事でしょう?」

「いらないって事に決まってるだろう」

「そんなの分からないわよ。それに、もう決まったことだから」

「…」


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― 新着の感想 ―
[一言] 勘違いという奴ですね。 なんか、日下部さんの200文字小説、 深い中にも、ほのぼのしたものがあって、好きです。
[一言]  あははは。 「結構です」って答えたら、やることになってた。って、何かの悪徳商法じゃなかったっけ??  うんうん。きっと、鉄人は普段から、なんでも来るもの拒まず去るものは追わず、降りかかる火…
[一言] ははは、さすが鉄人の妻、まだ働けるとみたのね。素晴らしいです。 頑張ってくださいね。
2011/02/16 20:04 退会済み
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