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神々の墓標 ~カフール国奇譚~  作者: えんや&マリムラ
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おまけ  ~紋様の魔女~

 数日後、ヘクセは、カフールの国境近くの食堂にふらりと立ち寄った。


「いらっしゃ…い」


 店の親父は、黒マントにフードを目深にかぶり、袖から覗く両手には包帯が巻かれたヘクセの不気味ないでたちに言葉を詰まらせる。

 が、ヘクセは気にも留めず、空いてる席に座ると、料理を頼んだ。


 一人、腹を満たすべく食事をしていると、二人の旅商人風の男達が入ってきた。


「いらっしゃい。おや、ひさしぶりだねぇ」

「おう親父。ただいま。昼定食あるかい?」

「おうさ。」

「ところで親父、聞いたか?」

「何を?」

「スーリン僧院でひどい事件があったんだぜ」


 ヘクセの手が止まる。


「あの武術の総本山かい?」

「あぁ。なんでもそこにいた僧兵全員血祭りで、さらには大僧正も引き裂かれていたらしい」

「ひどい話だなぁ。そんなむごいこと誰がやったんだい?」

「いや、聞いた話しだと、その直前に黒装束の不気味な女が、あの寺に訪れてたんだってさ」

「あそこは女人禁制だろう?」

「あぁ、なのにだ。

 さらには、事件の夜、山からその女が下りてくるのを見た奴がいたらしくてな。

 その両腕には不気味な紋様(もんよう)が刻まれてたとか……」

「……"紋様(もんよう)の魔女"!」


「ぶふぉっ!!」


 ヘクセは思わず咳き込んだ。

 何故だか店内の視線が自分に集中している気がする。


「……なんでこうなるかなぁ?」


 またしても余計な悪名を増やしたことを実感しつつ、残りのご飯を掻きこむと、ヘクセは逃げるようにその店を後にした。

蛇足的おまけ。これはえんや作。


というわけで、この作品はこれで完結です。


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