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そうしてレイアはクラスでかなりの人気者となった。今は男女共に人気だ。
ただ、授業には、あんまりついていけてないように見えるんだけど。
皆、そのことは、あまり気にしてないみたい。
でもさすがに試験前ともなると、女子の取り巻きの一人が見兼ねたのか、勉強会しましょう!と言ったらしい。
でも、いざフタをあけると、勉強会はただのお茶会となり、レイアを崇拝する男子生徒らが押しかけたせいか、そのまま勉強せずに終わったという。
試験結果見るの、怖くないんかしらん…
まあ、もうじき学園がしばらく休みとなり、試験結果は、休み明けに発表されるので、今は気にしても仕方ないんだけど。
そして、休みの前には、一年生限定の交流パーティーが開催される。
一年生同士での交流の名目のため、全員参加となる。
でも、パートナーは必須ではない。一年生でこの時期にパートナーを用意するのは難しい。
いても、例年ごくわずかしかいないという。大体、皆、一人で参加するのだ。
パートナーと参加となると、必ずダンスさせられるので、ダンスの練習も必要だという。
私はパートナーいないし、ダンスはしなくていいけど、パーティーには参加しないといけないから、それ用のドレスは必要だわ…
でも、新しいドレスなんて持ってない。
一瞬、レイアのために作ったワンピースが頭に浮かんだ。アクセサリーで飾れば、いけるかもしれない。
でも、その考えは頭から振り払った。レイアの目につくところで着用したくないから。
まあ着ておかしくないのは一応あるから、それを着て出ようっと!
そう思いながらクラスを出ると、レイアが教室へ戻ってくるのに出くわした。
彼女はダンスホールにいたらしい。というのも、服装が豪奢なドレスだったからだ。
パーティーでダンスをさせられるため、パートナーがいる場合、試験が終わると空き時間にダンスの練習をする女子生徒もいるのだ。
レイアは私に気づくと、こちらを見下げたように微笑んだ。
「ごきげんよう。あなたはダンスの練習はしないのかしら?
フフフ…意地悪なこと聞いたかしら。
パートナー、あなたには、もちろんいないわよねえ。
私はクロードと出ることになったのよ。フフ、彼、私にパートナーを申し込んだの。この服も彼からの贈り物よ。
彼、もしかしたら私のことを、生涯のパートナーとしたいのかもしれないわね。
まあ私は検討中ってとこだけども。
…だって彼は、たかが子爵なんですものね。
あなたには言ってなかったけど、私、高貴な血筋をひいてるのよ。それも皇族なの。
フフフ…もっとクロードより、上位貴族からの申し込みなら、即答してあげるんだけどね…
ま、地べたを這い回るしか脳の無さそうなあなたには、全く縁のない話なのよね。
ああ、今回、誰からも申し込みなかっただろうし、ドレスも無いんでしょ?
私に渡そうとしたお仕着せでも着て出たらどうかしら?召使いとして使ってさしあげるわよ!」レイアは高笑いをして去っていった。
…こんな人に一時とはいえ、憧れていたなんて!




