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小説ワープ  作者: 青。
1章 本が読みたい
8/50

8話 面倒ごとの予感

本題に入ろう。

なぜ、こんさんが出てきたのか。

これは単純に、世界の裏が危機ということではない。

現状、世界の裏は平和だ。

こんさんが外に出てきたのは、相性のいい、私という「友達」を見つけることができたからだと思う。

こんさん達、知識ノ魔の者は戦闘もできて戦略も練ることができるのだが、魔の者が魔法を使う際に必要な、「魔の力」通称魔力が、普通の魔の者と比べると段違いに少なくて、1日に1つの魔法を発動したらもう魔法が1日使えなくなることもある。

それくらい弱っちいわけだが、人間と魂をつなげることで、人間が自分の術を行使でき、その術で自分を守ってくれる。

さらに自分も、その人間の力によって魔法をバンバン使うことができる。

しかし、知識ノ魔の者が使う魔法は、人間が使うことのできる魔法と違って、大抵の場合は、人間の魔法が一切使えない人にしか知識ノ魔の者の魔法は使えない。

知識ノ魔の者の魔法を使うためには、自分と相性の良い知識ノ魔の者と仲良くなることと、知識ノ魔の者の術にかかりにくいことが条件となる。

私はどちらも持っていたらしい。

つまり私は魔法がほとんど使えないわけだ。


正直、全く何も知らなかったため、今まで自覚も劣等感も一切なかったのだが、この大陸では、貴族は魔法が使えて当たり前で、平民ですら70%の人は使えて、使えないのは大陸外の人との混血児か、子どもくらいなものなのである。

つまり、魔法は使えて当たり前、使えないやつ論外の世界線になっているのである。

つまり、私が家族たちにめちゃくちゃ冷たくされるのも、普通に頷けるわけである。


その状況下だと、知識ノ魔の者と魂をつなげることは、めちゃくちゃレアなことで、普通に無理な人のほうが多いということだ。

知識ノ魔の者は、人類がこの地に来る前から存在していて、人間が来ることで強くなる。

だからこそ、直接的な原因は他にもある可能性があるが、魔の者たちは、人間がこの世界に住むことを許可したわけだし。

知識ノ魔の者は、不老不死で、魔の者と人間が平和に暮らせるようにするためのヘルパーである。

ちなみに人数は7人らしい。

本好きのこんさん(私と繋がりがあり、王都にいる)

武闘家のラーさん(オオカミみたいな見た目をしている)

研究者のライカさん(サルを可愛く、ぬいぐるみみたいにした感じ)

政治家のミライさん(タヌキみたいな見た目をしている)

旅芸人のアーさん(ネコみたいな見た目をしている)

子ども好きのレンさん(くまのぬいぐるみのような見た目)

迷子のサンさん(うさぎみたいな見た目をしている)


以上の7人である。

みんなそれぞれマイペースなのだが、こんさん以外の人は、長い間の中で契約を成功させている者たちばかりだ。

ちなみに、契約が成功すると、知識ノ魔の者たちは契約した人、つまり魂で繋がっているので人と一緒にいられる。

魂の繋がりがあるかどうかが大切なのである。

また、知識ノ魔の者とつながりを持つと、自動的に「人間ではなくなる」

人間と知識ノ魔の者の間、どちらかというとより、知識ノ魔の者に近くなっている。


生涯の相棒として、不老不死になる。

つまり、人の見た目をしていて、不老不死の状態になる。


ふと思うのだが、迷子のサンさんって大丈夫なのかな?

サンさんとにていて迷子になりやすい人の場合、音信不通になるのでは、、、?

と思っていると、「サンは迷子になりまくっているんだよ。むしろ迷子になることを生きがいにしている。」

とのことだ。

ついでに、「魂がつながると、相手と自分の思考を共有できる。」とのことだ。


すごい能力なわけである。

私の場合、こんさんと契約したことで、インターネットみたいに私がわからないことをすぐに教えてくれる。

それに加えて、本から得た情報のため、信憑性が高くなっている。

意識を共有できるため、互いが何考えているのかも分かってしまう。


すごくすごく話がそれていった気がする。

今度こそ話を戻そう。

今後の課題は、こんさんの身の安全をどうするかである。

それに関しては、とりあえず国王に知らせておいた方がいいそうだ。

アルが言うには、かなり融通がきくらしい。

それなら信頼できると言うことで、近いうちに国王に会いに行くということで解決した。

その日はもう遅くて、正直眠すぎたので寝させてもらった。

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